トロントだより 5組 張 漢卿
長寿の秘訣
From: "Ed Chang" To: "Hiroshi Yamazaki" Sent: Tuesday, June 22, 2004
Subject: 長寿の秘訣
Dear Yamatan,
今日は夏至とかで、東京は暑くなったことでしょう。 お元気ですか。
アタッチメントに見える英語の見出しは、トロントの週刊誌からスキャン し たものです。
「既に科学の驚異と言われている日本人の長寿は、また新記録を 造った。
政府の人口調査に依ると、百歳を超える人口は20、561人、5年前の数字
の倍増となった」と。
それに対し編集者は、”Is it the Sushi ?” 「それは寿司のお蔭かな」と自問自答しています。
ビーフ、バター、チーズを主食とする西洋人から見れば、魚、米、醤油を常用している日本人の方が、
長寿の秘訣を弁えていると羨ましくなるのでありましよ う。
120歳を目指す韮沢健康法に、一段と信憑性が増加しました。 ED
Date: Tue, 22 Jun 2004
Dear ED,
車の中のメーターに外気温36度Cと出ました。台風(6号)一過。しかし東京には 被害はなかったようです。
”トロント便り”有難う。早速「新論文・随筆」2004に入れましょう。
日本では逆に、最近では、従来の食物に加えて、肉も、チーズも、ヨーグルトなど も、よく食べるようになりましたからね。 バラエティーがあるのがいいんじゃないでしょうか。沖縄の長寿者は焼酎が好きなよ うです、ハハハ。
週刊誌らしく(日本の週刊誌は概ねそうですが)面白がって書いているようですね。
日本では参議院選挙(7月11日)があるんですが、政党間の争点の第一が「年金問題」なんです。
日本の人口構成、即 高齢者が増えて、従来若い人が支えていた年金制度(払わない人も増え)
すなわち、保険掛け金を払う人が減って、貰う人の比率が増えている。
従って 保険掛け金を引揚、払う額は下げないと、破綻するということで、大騒ぎです。
やがて不足額は消費税増額で補填しようか、とか。
そのほか最近では”介護保険”という制度が出来て、要介護の老人を健康保険制度の
ように面倒を見ることになりました。 介護保険料を年金から差し引かれたりしていますが、地方自治体の介護保険財政はす
でに、概ね赤字。
家族制度崩壊。老人は老人ホーム施設にいれる、85歳以上の老人の4人に一人は痴 呆性老人となり、これは特に 「痴呆性高齢者・グループ・ホーム」と称する施設にいれる。
昔の姥捨て山が連想さ れるのですが、あわれな、家族に見捨てられた老人がいる。まあ地獄でしょう。
これ ら施設の費用が赤字の大きい部分のようです。
根は家族制度の崩壊、家族は親を見捨て、若者は子供を持たなくなった。
今の出生率 で計算してゆくと、日本人は、やがて、いなくなるんです。
年寄りの寿命が延びたことは、色々考えさせられます。
十二月クラブのメンバーは現存117名(2001年には142名)。悲しいかな、
あれから25名も逝かれました。
ではまた。 YAMATAN