2組 佐藤幸男 |
20世紀末から21世紀初頭の現在まで社会を支配して来た「産業文明」は今、世紀を単位とするような大きな転換期にさしかゝっている。産業文明とは外界に対する人間の支配をあくまでも拡大し、追求していこうとする価値観であるということができよう。人間はこれに代る新しい哲学、価値観を見出すことができるであろうか? 日本国内での20世紀のシステムの特長は「組織された資本主義」の登場であり、大規模組織体としての企業経営方法の模索であった。 21世紀のシステムの世界的リーダーシップは「成熟のパラダイム」をどの国が提供し、達成し得るかによって決まるのではなかろうか。この一つに「環境を大切にする思想」が取りあげられる可能性が強いように思われる。 |