21世紀の地球に望む事 3組 坂田春子

 

 6月5日は環境の日。6月は環境月間です。この機会に環境について考えてみました。

 20世紀に急激に発達した車社会、エネルギー源は石炭から石油へ、そして原子力発電へと移り変り、地球の温暖化の源となっています。環境の悪化は、私達の生存にとって深刻な問題です。地球全体に異常気象が起り、今迄にない酷暑や寒波、洪水、砂漠化等々の大災害が増えています。日本も温帯であり乍ら熱帯に近い温度上昇で熱中症等が増えて、お年寄りの死亡率が高くなる等、悪影響が出ています。

 南極大陸の氷も溶け始め、海面が数メートルから十数メートルも上昇するとの予測がなされています。

 五十年後、百年後には、平均気温が1〜4度から最大5.8度も上昇すると云われています、海面が最大で88センチ上昇すると、太平洋の島々は海中に呑まれ、サハラ砂漠は更に広がり、洪水もひどくなります。島々だけでなく、低地帯の国々でも移住を余儀なくされる事でしょう。

 以前に、日本沈没と云う映画を見ましたが、その時は単に想像の世界としか思っていませんでしたが、今となっては一段と現実味を帯びてきました。

 環境を守る為には日本はもっと真剣に CO2 の6%削減に努力しなくてはなりません。

 十年以上前、南米のベネズェラに行った時の話ですが、車の番号を偶数と奇数に分け、偶数日には偶数番号の車の運転を認め、奇数日には奇数番号の車の運転を認めると、運転が出来ない日を決めていました。産油国でありながら、運行する車を半数に減らしていたのです。

 日本は大いに学ぶべきだ、と思いました。その為には化石燃料に頼らないで、クリーンなエネルギーを使うようにすべきです。たとえば太陽光、風力、地熱、雪や氷等の自然エネルギーの開発に取り組むべきです。資源少国の日本にとって最大の関心事であって、地球温暖化防止の為にも不可欠な事だと思います。

 環境問題で去る5月17日にパリーで開かれた OECD 国際理事会では、世界で第一位のエネルギー消費国であるアメリカが、地球温暖化防止の為の「京都議定書」に不参加の表明をした事は、国際的にも問題になっています。他の先進国と共に大いに反省を促したい気持で一杯です。

 日本では最近小泉首相が、公用車を3年間で低公害車に切り替えるとの発表がありました。その他にもグリーン税導入等々積極的に地球温暖化防止に取り組んで来られた事は、誠に喜ばしい事です。政府、民間の事業者、そして住民がこぞって協力して行かなくてはならないと思います。

 21世紀は是非、環境を守る世紀であって欲しいと願っています。