伊坂・橋爪ゼミナール

	地球ハ月ヲ伴ヒ自転卜共二公転スルガ、此太陽系ハ又、　　　一團トシテ「へルクレス」座ノj星ノ方向へ非常ナ速度デ　　　突進シテ居ル許リカ、太陽系モ其一員ヲナス銀河デスラ、　　　一ツノ螺旋状星雲タル宇宙島トシテ六億余萬年ノ大周期ヲ　　　以テ自転ヲ続ケル。如斯、地球モ突進ヲ続ケテ行キツヽア　　　ル空間ハ果シテ何処デモ相対的二同一デアリ得ルデアラウ　　　カ。少ク共、無数ノ星ノ間二於ケル相対的関係ノミデモ刻　　　々二変化ヲ来シ、決シテ同一デ有り得ル時ハ無イ。気候風　　　土スラ住民ノ性格風習二大差ヲ生ゼシメテ居ル以上、国家　　　体制ヤ経済理念ノ変化等ノ世界的現象ノ近状卜雖モ叙上ノ　　　天体運行卜没交渉トハ断ジ得べクモ無イ。　　　　依是観是、昨日迄萬古不易ノ原理原則トサレタ事モー朝　　　ニシテ其適用難ヲ喞ツ事無キヲ保シ難イカラ、諸君ニハ学　　　成り業遂ゲタト言フ日ハ絶対二与へラレナイモノダトノ覚　　　悟ガ肝要デアルト同時二交通運輸ノ本質ガ動的デアルニ鑑　　　ミ、諸君ニハ今後学問ノ動的考研ヲ奨メ度イ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　橋爪準一郎


松本信喜・三井物産船舶部・七星会・府立五中・海運政策論の展開	谷川孝・大連汽船・梧友会・府立四中・海上運輸に於ける船積と陸揚

松島英夫・玉造船所・亦楽会・府立二中・海運統制	麻生泰正・住友電機・望嶽会・大分高商・タンカーの研究

恒成勲・玉造船所・望嶽会・山口高商・海上運賃プール制論	松井稔・南満洲鉄道・望嶽会・高松高商・海運学における輸送性と賃率