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■巻頭言

悠悠自適

Kクラス 増山晴英

悠悠自適とは、「世間のわずらわしさを避けて、心静かに過ごすこと」とありますが、斯ありたく斯なりがたいようです。

わが同期の朋輩もこの三月までには皆還暦を迎えます。人生八十年の時代に還暦、還暦と何を騒ぐのかと叱られそうですが、どっこいこれが結構大きな節目のようです。小生も朋輩も殆どがサラリーマンですから還暦はイコール定年になります。会社なり仕事から解放されるか、或いは追い出されるわけです。会社なり仕事が今日のスケジュールを、そして明日のスケジュールを作ってくれた時間は終わります。一本道を走り続けてきて始めて交差点にぶつかったようなものかもしれません。どちらに行くか戸惑います。

人生を四季にたとえることがあります。幼、青、壮、老を四季に当て嵌めると、人生八十年の残り二十年に入った我々の季節は冬ですか。しかし冬というのはちょっと承服しかねますね。まだまだこんなに元気ですし、ゴルフのハンデイキャップだってシングルの望みを捨ててないのですから。初秋とは言いませんが、せめてまだ晩秋ぐらいには止まっていると言わせて欲しいものです。

人生八十年と言いますが、男の平均寿命は七十七才ぐらいだそうです。でも先頃嫌なことを聞きました。平均寿命とは別に健康寿命とかいうもっと短い寿命があると。なんでも人生の最後の五年ぐらいは呆けたり、ベッドに寝たきり、そこまでいかなくとも不自由な身体になったりしているのだそうです。だとすると美味しい物を食べ、旨い酒を飲み、ゴルフを楽しみ、世界を旅行し、映画に本に感動し、友人・仲間と熱く語れるのも後十二年です。これは大変です。サラリーマンなんかいつまでも続けてられません。定年万歳と言わなければなりません。

国語辞典によると、悠悠自適とは「世間のわずらわしさを避けて‐‐‐‐」とあり、先ずはサラリーマンのわずらわしさを打ち捨てます。次に「‐‐‐‐心静かに過ごすこと」とありますが、さあどうしたら残り少ない人生を心静かに、満足のいく生き方ができるのでしょうか?そもそも残り少ない時間で何をしたらいいのでしょう。

私の所属するゴルフ場のメンバーで、プレー回数の年間最多ベストテンが発表されます。他ゴルフ場のプレーも含めてですが、例年ナンバーワンは百六、七十回ぐらいです。十位の人でも百三十回を超えています。時間の余裕と体力の余力のバランスが良いせいか、いつも六十才台がズラリと顔を揃えます。中には七十才台の元気な人もおります。彼らの生活はゴルフを中心に回っているようで、恐らく残りの人生でゴルフをやり尽くしたいのでしょう。ベストテンは無理ですが、私も一度ぐらい百回を目標にしてみたいものです。

近年海外生活が静かなブームになっているそうです。カナダ、オーストラリア、スペイン、ハワイと白人文化圏もいいですが、タイとかマレーシア、フィリピン等の東南アジアであれば、公的年金だけでも十分リッチに生活できると、本やテレビで喧伝されています。日本でしか生活したことがない私なんぞは「海外生活」の甘い香りにそぞろ誘われたりもします。どうせなら毎年場所を変えて世界中で住んでみようか、なんて。そこまでしなくても旅行三昧に漬かる生活もあります。人生は旅行(正しくは航海)のようなものですから、残る人生は現実の旅行をし尽くそうというわけです。六十七歳になる会社の先輩で、毎年四十回の目標を立てて頑張っている人がいます。もう五,六年になると思いますが、毎年クリアしているそうです。せめて四分の一ぐらいは見習らいたいものです。

私の嘗ての上司は七十才で東大理学部数学科の聴講生になり、毎日難解な数式と取っ組み合いをしています。錆びた脳味噌で長い時間苦悶し、やがて問題を解き明かした瞬間至福の時を得るそうです。そんな時、頭を休める為に小生にゴルフのお呼びが掛かります。大学で勉強しなおす人は少なくないのかもしれませんが、定年後仏門に帰依し、若者に混じって厳しい修行を耐え、僧侶になってしまう人がいるのには驚かされます。これはとても見習えません。

趣味に情熱を注ぐ、ボランテイア活動に献身する、帰農して自然と共生する等々、いわゆる第二の人生でやること、生き方は様々なのでしょう。限られた時間なのですから、いままでやりたくても生活の為出来なかったことを精一杯やって、実り豊かな秋をしっかりと掴まえようではありませんか。そして、それぞれの生き様をこのホームページに投稿して、それを肴に諸兄と酒を飲み談笑できたら、これこそ小生の「悠々自適」になるのかもしれません。ということで拙文もこの辺で締め括ります。本年もよろしくお願いします。

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