伊丹先生ってどんな人?

←こちらが伊丹先生です。1945年、愛知県生まれで、一橋大学商学部卒業後、一橋大学商学研究科、カーネギーメロン大学経営大学院博士課程を経て、一橋大学で長久に渡り教鞭をとっておられます。その間75年から83年にかけて、2度スタンフォード大学ビジネススクール客員准教授を務められました。ゼミも今年で27期を数え、一橋大学の教官にも伊丹ゼミOBが何人もいらっしゃいます。また、日本の組織論研究の中心である組織学会の会長も務めています。

1994年から96年までは商学部長を務め、その後も商学部・商学研究科の発展のために尽力されてきました。特に商学研究科のMBAコースには大変力を入れていらっしゃいます。そして2003年には国立大学21世紀COEの社会科学分野に「知識・企業・イノベーションのダイナミクス」という拠点プログラムを提出し、採択され、そして現在その総括者として忙しく働いておられます。

専門は経営学・企業経済学となっていますが、その包括分野は幅広く、また、博士論文は管理会計で書くなど、会計学にも精通しておられます。著書も非常に多く、特に「ゼミナール経営学入門(神戸大加護野先生との共著)」や「経営戦略の論理」などは何度も版を重ね、非常に多くの人々に読まれています。また、「プレジデント」誌などで連載もしています。

伊丹先生の教育方針

昨年伊丹先生は学部で授業をしていないので、皆さんにはあまり馴染みがないかもしれません。しかし、今年再び「企業経済分析」の授業を田中先生(伊丹ゼミ11期生!)と共同という形で担当されることになりました。この「企業経済分析」の授業は一昨年までずっと伊丹先生が担当されていたのですが、なんと最終課題がA410枚のレポート。そして何より、採点が非常に厳しく、「書けば通る」ようなものではなかったのです。もちろん、伊丹ゼミのゼミ生すら例外ではありませんでした。今年も伝説のレポートは出るのでしょうか。

このように伊丹先生は非常に厳格な評定をつける先生です。このため「ドシビ」と一般には言われています。しかしながら、学生に自分で考えさせることで論理力を磨かせるという方針の元での授業は非常に楽しいと評判で、難しい科目であるにもかかわらずかなりの人気を誇っていました。

先生のお人柄

ゼミテンの共通見解は「ストレート」。とにかく歯に衣着せない言動が特徴です。そのため厳しい人・きつい人だと思われたりすることもありますが、そこには先生の優しさのようなものも感じ取れます(本当に泣きそうになるときもたまにはありますが)。とにかくストレートなために口が悪いともとられることは多いですが、別にそんなにひどい人格否定などをしているわけではなく、「○○という企業のこれはよくない」というような批判はきちんと論理的思考に基づいた発言です。そう、先生の言うことはとにかく理路整然としているのです。

プライベートの先生

オフゼミでの先生は非常に楽しい人です。学期最後には必ず納会に出席してくださいますし、ゼミ合宿でも飲み会を楽しみにしていらっしゃるほどの酒好きです。合宿の夕飯では他の誰も酒を飲んでいないのに缶ビールを一人であけたりもします。好きなお酒はワインだそうです。

また、早寝早起きをモットーとされていて、9時〜10時くらいには寝て朝の4時ごろに起きて仕事をされているそうです。先生曰く「気が付いたらこの生活リズムになっていたくらいしっくりくる」そうです。

そして、先生は筋金入りのマックユーザーです。たまにゼミテンでPCトラブルの話が出たりすると、「何で君たちはマックにしないの?」「WINDOWSよりマックのほうがずっと使えるからみんなマックを使おうよ」などと笑いながらおっしゃったりします。まあさすがに他の先生みたいに「Mac以外で作ったレジュメは認めない」とかはおっしゃいませんが。