7月30日夜から8月8日夜までテヘランに滞在しました。
滞在期間中に、手榴弾による大統領暗殺の企てがあり、失敗しました。しかし国内の報道はありませんでした。日本など海外のニュースでは「自作自演」説もありましたが、「自作自演」なら国内報道で宣伝するでしょう。事実だったから、触発されたデモの拡大などを恐れて報道を抑えたのだと思います。
イランでは中国と同じようなInternetの厳しい管理システムがあり、以前欧州の電機会社が商売ほしさにそれに手を貸したと米国から非難されました。

Communication規制といえば、不思議なことに「BlackBerryサービスのない」イランでちゃんとBlackBerryでemailを見ることができました。8月3日にはUAE, 4日にはサウジ、5日にはバーレンでBlackBerryサービス制限になりました。いずれの国でも理由を明らかに報道していません。会社の同僚(UAE在住)の話では「テロリスト同士がSNSやemailで情報交換してもBlackBerry経由では、当局が追跡調査をできないため」だからだそうです。BlackBerry はInternet接続機能のある高級携帯電話ですが、emailが見られなくなっては、安価な携帯電話と同じです。

ここまで書いて8月7日の英国Financial Timeを見たら、UAEはBlackBerryの会社RIMと「国の安全規則を守るよう(技術的に当局が覗けるよう)」3年間交渉したが決裂したと伝えています。中国では以前RIMが中国に大幅に妥協して「国の規則」に従ったらしい。サウジではこの禁止で70万人の使用者が損害を蒙る。規制の波はインド、レバノンにも波及するだろうとのこと。さらにサウジではRIMが「当局の監視ができるよう」合意したので禁止は回避とのInternetのニュース。RIMは中近東では中国より「自由」を守れると思っていたのか、中国ほどの市場規模でないので甘く見ていたのか。

またイランの話題にもどりますが、イランは原油を外へ売ることが第一で、自国消費のガソリンのための製油所は生産能力が低く、近代化も遅れ、原油生産国なのにガソリンは輸入に頼っています。「イラン制裁」はイランへのガソリン輸出も抑えるもので、現在イランが輸入するガソリンの量は通常の1/4に減っています。

シラズへの出張があれば、週末近くにあれば、「そこからペルセポリスへ」との低い可能性を期待してカメラを持参したけれど、その機会がなかったので、テヘランで平凡な写真を取っただけです。いつものように、また食べ物の写真が中心。
[有名なピスタチオ屋さんの、「量り売り用」ピスタチオ・ナッツ・豆 ・乾燥果物]

[上: 街角の普通のモスクの前面。イランのモスクに特徴的な
美しい青のタイルを狙ったが、ごらんのように見事失敗。]
[下:再び有名なピスタチオ屋さんの店: イラン特有の小粒な干し無花果]

[上:手前ピスタチオ・ナッツのミックス。中段乾燥果物。上段ピスタチオのパック]