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12期生 親川 文

Jリーグにおける経営効率とその決定要因に関する実証分析
-11ミリオンプロジェクト達成に向けて-

 本論文は日本のプロスポーツ組織であるJリーグの経営効率に着目し、各チームの経営効率性測定とその決定要因に関しての実証分析を行った。まず第1段階として各チームの管理費、事業費、人件費を入力とし、入場料収入を出力として効率性を測定した。次に、第2段階として最小二乗法によって様々な変数を用いて効率性に影響を与える要因を分析した。第1段階の各チームの経営効率性については浦和レッドダイアモンズやベガルタ仙台などが2006年-2008年の3年間を通して高い効率性を維持していることが分かった。第2段階の決定要因の分析に関してはユースの育成やサポーターからのスタジアム評価、そして親会社の存在というものが有意に影響しているということが分かった。したがって、チームの勝利以外にも、ユース選手の育成やスタジアムでのイベント開催などに積極的に取り組むことでより一層の集客が見込めるといえるであろう。

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