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サイトマップ 現在位置:ホーム > 作業一覧 >  2007年3月15日
 
終了した実施作業
2007年3月15日(金)13:30
場所
保健センター、別館、職員テニスコート
卒業生記念植樹:東キャンパス東側通用門北側
植樹会植樹:西キャンパス西南端
作業

落ち葉やゴミの清掃、笹の刈り取り、不要な雑木の伐採

参加者

《顧問》
福嶋司先生
《教職員他 7名》 
杉山武彦学長
(施設課 6名)
緑川健課長/小沢光雄課長代理/伊藤正秀課長代理/坪谷英樹/野口健一郎/越川洋明
《OB個人 35名》
中村敬太郎/河野正次/秋山誠一/兵藤浩/辻巻孝/岸田加代/国持重明/鎮目新一/遠藤幸男/杉山 守/三原和夫/大泉潤/白石武夫/佃義範/加納誠三/鈴木秀一/志田哲朗/太田素之/黒川克英/藤木隆三/石津貫治/土田将夫/三好薔薇/近藤慶信/谷和久/籏野友夫/三熊克人/竹中彰/鈴木徹郎/八藤南洋/藤田淡水/高場恭幸/石澤勝二/末松智子/竹澤京介
《団体参加 21名》
(41年植樹会サークル 14名)
樋口文夫/水野健吉/中山正信/松本正/江口清象/湯浅脩/栗田克彦/新里英雄/三浦義樹/吉田恒彦/岩崎文郎/野村政彦/早川淳/飯村文隆
(42年会 7名)
佐藤征男/富室健/羽山章一/徳永興亜/川村忠太郎/高原正靖/西村周一
《学生 20名》
小野澤太郎/栗津正博/岩崎真郷/福岡恵莉/本間奈菜/木村麻里恵/沼尻晃輔/伊藤朋成/伊藤寛朗/平林孝太/平林大英/望月宏泰/和木由衣子/鵜川加奈子/大澤崇/師岡美紗子/佐藤歩由/
田中健太郎/新倉久美子/横田真希
《卒業記念植樹参加学生 29名》
岩本真明/植松良公/金ケ江てっぺい/猿楽昌之/角梓/園山洋平/高橋浩平/原田寿宏/峰岡健人/安川大輝/兼井博章/川岸浩之/崎元惇/末冨貴弘/高松絢子/旦保ちあき/千葉悠輔/長澤雄介/横山陽 /石本尚/井上愛美/河村美穂/三浦慶介/渡邉一康/植原彩乃/伊藤朋美/高橋寛嗣/梛野阿由子/西沢康

(参加者総数 113名)


保険センター、別館、職員テニスコート
植樹会植樹:西キャンパス西南端
卒業生記念植樹:東キャンパス東側通用門北側


平成19年3月15日(木)第37回作業レポ−ト


18年度最後のボランティア作業。1月19日以来、約2か月ぶりに職員集会所に参集しました。先週までは小春日和が続きましたが、3月の気候に戻りました。後期日程の大学入試が3月12日(月)、13日(火)の両日実施され、関係者以外はキャンパス内立入禁止となっていましたが、それも終わり大学内は平常に戻っていました。
今回の作業の目玉は「植樹事業」で、卒業生主催と植樹会主催の植樹を行なうことです。
「第1回卒業記念植樹」については大学および一橋植樹会の協力・支援のもとに、経済学部4年の高橋浩平君が中心となり、4年生に呼びかけて「卒業記念植樹」への賛同者を募集しました。本企画のスタ−トが遅かったのに100名以上の学生を集めることに成功しました。学生支援課によれば「卒業記念植樹」は初めての試みだそうです。
一橋植樹会の活動は過去数年間キャンパスの緑地整備を重点的に行ってきましたが、一定の成果も現れてきたので、念願の植樹事業をこのたび再開する運びとなったものです。 
午後1時30分にミィ―ティング開始。「植樹事業」への参加は任意で、セレモニ―に参加しない方は直ちにボランティア作業を行ないました。集合場所に隣接した「保険センタ−」「別館」「職員テニスコ−ト」周辺で、落葉やゴミの清掃、笹の刈り取り、不要な雑木の伐採のボランティア作業を開始しました。
「植樹事業」「ボランティア作業」への参加者数は次の通りです。杉山学長、緑川施設課長その他の職員の方計7名、植樹会顧問の福嶋先生、OB 56名(うち41、42年卒の団体参加者21名)学生49名の合計 113名。 長老の中村敬太郎氏(昭25学卒)もご参加されました。
「卒業記念植樹事業」は午後2時過ぎから植樹場所である東キャンパス東側通用門の北側において行なわれました。大学指定の業者である立川市の関東緑花(株)により予めシャクナゲ4本が仮植えされ、カルミアの若木が1本植樹されない状態で置かれていました。高橋浩平君の司会進行のもとセレモニ−が開始されました。まず高橋君より「卒業記念植樹」実施に至った経緯の説明がなされ、次いで福嶋先生が主にシャクナゲについての解説がありました。最後に多忙なスケジュ−ルの合間をぬってご出席頂いた杉山学長から「卒業生の自発的意志により記念植樹を行ない母校の緑化を推進しようとの試みに対して心よりの賛辞を申し上げる。毎年継続していくよう希望する」との言葉がありました。紅白の花結びのリボンをつけたハンドシャベルで、卒業生(参加者29名で女子学生の参加者も多数)により鍬入れを行ないました。若々しい感じでいかにも楽しそうでした。見守る教職員・OB・方々から拍手がありました。 
このあと西キャンパスの西南端へと向かいました。キャンパス内の東端から西端への大移動で、チョットしたウォーキングとなりました。引き続き、一橋植樹会主催による「植樹事業」が始まりました。サクラ3本、カンツバキ5本の植樹です。学生の参加者10数名をいれて総数70余名。加納会長の植樹事業再開の挨拶、杉山学長の祝辞、福嶋先生の解説と続き、参加者全員による鍬入れのセレモニ―がありました。3時半終了。
「植樹」が続き、さすがに身体も冷えてきました。移動して別館付近でボランティア作業中の方々に合流、4時半過ぎまで汗を流しました。
5時より学生の岩崎真郷氏の司会進行の下に反省会を開始。5時40分頃散会となりました。


植樹会庭園整備活動考

S34経卒   兵藤 浩

  一昨年植樹会総会に出席し入会した。卒業後約50年経って国立に来てみると、昔の木々は大変に迫力ある巨樹群になっていた。これは確かに野鳥の楽園だ。環境問題が経済の主題となりつつある昨今、この豊かな大自然は学生によい示唆を与えるに違いない。
  体調が良くなったので、昨年から庭園整備活動に度々参加した。作業するほどに、実施すべき仕事の多いことが分かった。除去すべき蜜植樹木や低雑木が多い。瓢箪池はどぶ浚い、周囲樹木伐採による陽光採り入れ、池水循環装置の設置、転落防止柵の設置などが必要ではないか。あちこちの植込をよく見ると、ごみがかなり散乱している。今のごみは百年経っても腐らぬプラスチックが多いので困る。放置自転車や使用済看板も多い。廃棄物の散乱は「文化の殿堂」にふさわしくない。山積の伐採済樹木は何とかしなければならない。秋には大量の落葉が発生する。焼却するのは惜しい。
枝葉などは構外に排出せずの植樹会方針(ゼロ・エミッション主義)に反する考えではあるが、徹底的にプラスチックなどの異物を除去すればよい有機肥料材になるので、喜んで引き取ってくれる農家があるのではないか。毎回参加者数十名の労力を、もっと分別作業を含むごみ処理に注力すべきではないか。また、小平キャンパスのほうはどうなっているのだろうか。……… 毎回の作業は軽く汗をかく程度の適度の労働なので、高齢者の健康によい。作業終了後、談論風発の発泡酒付反省会は楽しい。学生が毎回十数名参加してくれるのは嬉しい。反省会は学生とOBとのよいコミュニケーションの場となっている。OBは本音で話すから、学生の方々には参考になるようである。こうした場が、学生の幅広い人間形成に役立つことを願う。
  わが植樹会の活動は、数年前に実作業や広報などを分担する組織を整え、学生会員制度を創設し、東京農工大学の福嶋司教授のご指導により緑地基本計画を策定するなど、新たな取組をするようになってから、俄然内容が充実した感がある。会員数2年前約170名、現在約600名が充実ぶりを物語る。
元学長の故増田四郎氏は、植樹会の活動は一橋における「精神運動」であると言われたそうである(元如水会業務部長白石武夫氏の談)。この言葉の真意は何か。学園環境を整備する心なくしてよい学風なしの意であろうか。目立たずとも百年先を考えての意味ある活動には倦むこと勿れの意であろうか。故学長の言われた言葉の意味を、今後とも実作業に参加して汗を流す中で考えることとしたい。


作業参加の記

42年会事務局長:高原正靖

どんよりとして、肌寒い一日であった。2月は試験シーズンのため植樹会は開催されず、久し振りの国立であった。大学通りには本学が国立に移転の際、サクラとイチョウを交互に植えられているが、木々には春の息吹が感じられ、サクラのつぼみはしっかりと膨らんでいた。佐藤くんの話ではサクラの寿命は人間の寿命とほぼ同じで、大学通りのサクラも高齢化が進んでおり、延命策を真剣に考えねばならない時期が来ているようだ。一方イチョウは長寿だから全く心配はいらないとも言っていた。そんな話を聴きながら職員集会所に到着すると、集会所前の大きなコブシの木は真っ白な花を満開にして我々を迎えてくれていた。本日、42年会からは1月と同じ6名の参加があった。

本日は学生を含め参加者が非常に多く、集会所はほぼ満員の盛況であった。定刻、作業班長さんから作業の説明があり「本日はいつもの緑地整備作業に加え、植樹会本来の意味である記念植樹を2箇所にて行います。記念植樹作業は過去に1回あったかどうかの貴重なものです。」42年会6名全員と記念植樹参加者は準備運動もせずに植樹場所へ直行した。
先ず、第1の植樹場所は東キャンパス、マーキュリータワー東側の公道沿いに、シャクナゲ(石楠花)4株とカルミア1株が植えられた。本年卒業の植樹会学生会員有志が一般学生に参加を呼び掛け、資金を募り、植樹木を選考して実現したもので、素晴らしいイベントであった。杉山学長からは「本学の歴史の中で初めての快挙であり、この活動を通じて緑化、環境への配慮などに問題意識を持ってもらい、次年度、3年度、10年度へと引き継がれることを期待します。」との挨拶があった。また植樹会顧問・福嶋東京農工大教授よりシャクナゲ(石楠花)のルーツが中国であること、日本にある石楠花はほとんどが改良品種であることなどの説明があった。会を企画した学生幹事からは福嶋先生のお勧めの石楠花にカルミアを1株入れ替えたとの裏話もあった。僅か2,3ヶ月の準備期間しかなく、しかも試験シーズンにも拘らずここまでやってくれた学生諸君に敬意を払いたい。

次なる植樹場所に移動した。西キャンパス南西角、如意団の部室の前。如意団の100周年については、3月号の会報に永井くん(C)の投稿があるので是非ご一読下さい。大学のキャンパスを東の果てから南西角まで、これほどキャンパスが広いと思ったことはない。学生時代でも足を踏み入れたことのない場所で、如意団の部室の隣には、山小屋風の山岳部の部室もあった。この2軒の部室の周りは武蔵野の自然があるのみ。禅人と岳人にはぴったりの場所である。その南側の公道沿いにフゲンザクラ(普賢桜)3株とカンツバキ(寒椿)5株が一橋植樹会の名前にて記念植樹された。杉山学長より「大学の構内が非常に綺麗になっており、緑化・美化活動の賜物」と植樹活動への賛辞があった。また福嶋先生よりフゲンザクラを選定したのは岸田ロードの延長として同じものを選んだこと、またカンツバキの名前は椿だが山茶花の仲間であって、椿と山茶花の違いは花の散り方にあり、武家の庭には椿が一本も植えられなかったなどと説明受けた。陸上競技場への帰路はまさしく武蔵野の自然林。林が動いている様子を先生からご説明いただき、植物の世界にも弱肉強食、栄枯盛衰があるのだと感じた。今回は作業というより自然観察ツアーの趣であった。

注)全文はhttp://old2.josuikai.net/nendokai/s42kai/aiko_syokujukai.htm

 
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