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スダジイ

枝を力強く広げるスダジイ

西キャンパスにも本館の西側から丸便へ、4本のスダジイが夏の日差しを一杯に受けています。昭和42年に卒業した私が学生時代から印象に残る枝を広げたスダジイ。当時の力強い様相がいまだに記憶に残っています。樹齢も少なく見積もっても7、80年はいっていると思われます。しかし、樹勢は衰えず、この時期早くも豊穣の季節を迎えています。殻(殻斗)に包まれた小さなドングリが絨毯を引いたように落ちています。

スダジイのドングリ

小さなシイの実ですが、これでも熟するまで2年かかります。皮は3つに裂け、ドングリが顔を出します。この小さなドングリはビールのつまみにもってこいです。生で食べてほのかに甘味があり、炒ればさらに香ばしくておいしい。縄文時代には照葉樹林地域に住んでいた人たちには貴重な食料源だったでしょう。一橋大学祭の植樹会展示では、このドングリをクラフト材料に使っています。

スダジイは照葉樹林を代表する樹木です。特に関東に多く、公園や神社には、よく大木、古木を見かけます。

枝は広がり、樹冠は丸みがあります。わがキャンパスのスダジイは幹周り3メートルを越え、樹高は15メートルほどの見事な樹相です。

葉は厚く、葉裏が金色で、強い光を受けると、きらきらと輝きます。常緑樹で、下から見上げて、葉が金色だとまずスダジイです。識別しやすい樹木です。

幹周りは3メートルを越す スダジイの葉の裏が金色

大学の緑地基本計画では「注目すべき大径木」に指定されています。幾世代の学生たちに果たした長年の貢献を多として、表彰したい樹木たちです。

佐藤征男(記)

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