ヒマラヤスギの伐採作業の実施にあたって、2台のクレーン車が使用されましたが、アカマツの剪定作業にもクレーン車が利用されています。松の剪定はたいへん難しいようで、切りすぎると枯れることもあります。武蔵野の面影を伝えるアカマツは本キャンパスのシンボルツリーです。樹木の活動がほとんど休眠状態の時期、熟練した園芸師がバランスのとれた形を維持するため、慎重に作業を行っていました。
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アカマツの剪定作業 2月15日 |
慎重な剪定が行われる |
2月8日、9日に行われたヒマラヤスギの伐採は、大規模な作業となり、本館横の風景が大きく変わりました。長い間見慣れた風景がなくなるのは残念な気がします。しかし8本のヒマラヤスギは枝と枝が交差し、互いに日を遮り、樹勢が弱っていたと推定できます。その結果、強風時、幹が折れたり、大きな枝が落ちたりすることがありました。また、ヒマラヤスギは防火用に役に立たず、燃えやすいとの指摘もあります。
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伐採が進む |
幹が折れ落ちたヒマラヤスギ |
今回切られたヒマラヤスギの樹齢は何歳なのでしょうか。切断面の写真を拡大し、年輪を数えてみたら、数えにくい年輪がありましたが、100を超えていました。つまり樹齢はおよそ100年と言うことになります。
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年輪はほぼ100年 |
大学では、キャンパス内での伐採物などはキャンパス内で処理するというゼロエミッションの方針があり、伐採された枝葉は雑木林ゾーン近くの処理場に運ばれました。また切られた太い幹は再利用のため、加工場に運び出されました。
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処分される枝葉 |
切り出された幹の部分 |
今回根は抜根されませんでした。根はかなり深く伸びていて、除去するのは大変な作業となります。土壌に埋め、しばらくは自然の腐食に任せるとのことです。定例作業日に作業の様子を見ると、そのための作業が行われていました。残された地上部の幹はさらに切り出され、根が地中に残ります。
こうして、道幅は広くなり、すっきりした様相となりました。それでも、ここに樹齢100年を超えるヒマラヤスギが、並木をつくっていたことは記憶に留めたいと思いました。
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残った地上部の幹をさらに切り出していく |
すっきりした道 |
佐藤征男(記) |