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イチョウ散策

 正門を通りキャンパスの主庭園へのアプローチにイチョウ黄葉したイチョウが連なります。イチョウもそれぞれ個性があます。イチョウの葉は緑色から黄緑色、そして褐色に色を変え、晩秋の季節の移ろいを演出しています。黄葉の具合はイチョウごとに違います。おかげで一様でない諧調があり、変化があります。

咲き始めたサルスベリ 7月末
変化があるイチョウの黄葉

 やがてイチョウ越しに兼松講堂が現れます。ここらの演出が見事で、「一橋大学に来たな」と感じます。黄葉したイチョウは兼松講堂とよくマッチしています。

黄色いオシベの葯が目立つ 花は9月mで咲き続ける
イチョウ越しに眼に入る兼松講堂 兼松講堂に調和するイチョウ

 青空に輝くイチョウは大径木のヒマラヤスギより断然目立ちます。西キャンパスを見渡すと様々な建築物にイチョウを配していて、キャンパスをデザインした人達が秋の景観にイチョウを重要視したことが分かります。 本館裏にも大きなイチョウが生えていました。ゆったりとした晩秋のが流れていることを感じます。

イヌキクイモ キク科ヒマワリ属 キクイモモドキ キク科キクイモモドキ
講義棟を彩るイチョウ 本館裏のイチョウの大木

 イチョウの黄葉は12月中旬まで見ることができます。鮮やかな黄葉は色濃くなり、やがて落ちていきます。大量の葉がキャンのパスのあちこちに溜まります。やがて、木枯らしに吹かれ、キャンパスにいくつもの黄色い絨毯を引いたようなゾーンが出現します。

アレチハナガサ 小さいが美しい花を多数つけている
色濃くなるイチョウの黄葉 12月に出現する黄色いゾーン

 落ち葉を集めると、ふかふかの塊になります。それをクッションにして子どもたちが遊んでいます。そんな風景が見られる頃、キャンパスにいよいよ冬が訪れます。

アレチハナガサ 小さいが美しい花を多数つけている
兼松講堂東横で 初冬の風景

佐藤征男(記)

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