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新春キャンパス

 先月から精力的に咲き続けるタチカンツバキ。キャンパスにはこの時期目立ち、陸上競技場の左側には群生しています。それでも西キャンパスの中央庭園の中央にあるタチカアンツバキは経った1本ですが目立ちます。

西キャンパス中央庭園のタチカンツバキ
<西キャンパス中央庭園のタチカンツバキ>

 青空に映えて、新春の輝きを感じます。サザンカの園芸品種で3ヶ月にわたって咲きます。見上げるとチッチチッチと賑やかな鳴き声がします。枝の揺れに眼を移して行くと、メジロが数羽訪れていました。

輝くタチカンツバキの花 よく見るとメジロが来ている
<輝くタチカンツバキの花> <よく見るとメジロが来ている>

 昆虫が少ないこの時期、花粉を運ぶのは鳥です。ヒヨドリなどと較べて、メジロの体は小さく、花粉媒介者として最適なようです。それにしても愛らしい小鳥です。

メジロ
<メジロ>

 鳥は赤が好きなようです。鳥に食べてもらって種子を散布する果実も赤い実がほとんどです。この時期に赤い花を咲かせるヤブツバキの花も赤く、鳥を引き寄せます。タチカンツバキの赤は鳥のみならず、人の目にも魅力的です。

魅力的なタチカンツバキの花
<魅力的なタチカンツバキの花>

 庭園正面には時計台を背景に、アカマツが高々と立ちつくしています。常緑のマツのなかまは冬でも緑を絶やさないので、めでたい木です。何よりも本キャンパスシンボリックな木でもあります。

時計台にはアカマツが似合う
<時計台にはアカマツが似合う>

 ところが近年、松枯れが目立ってきました。マツクイムシにやられたのです。八藤会長の年頭の挨拶にあるように、アカマツは「一橋の歌」に歌われる大事な木です。

松枯れのアカマツ
<松枯れのアカマツ>

 これ以上広がらないよう、まずは松枯れの樹木は伐採しなければなりません。かなりの高木が松枯れ状態になり、ここ3年間で伐られた高木のアカマツは10数本にのぼります。伐られたアカマツは輪切りにされて積み上げられ、燻蒸の処置が施されます。キャンパスには松枯れと思われるアカマツがまだかなり見受けられます。

伐採されたアカマツの切り株 処置されるアカマツ
<伐採されたアカマツの切り株> <処置されるアカマツ>

 松枯れ対策には決定的な対策がまだみつかっていません。そこで、伐採するばかりではなく、早めの植樹が重要になってきます。キャンパス内には苗圃(びょうほ)が数カ所あり、アカマツの苗は順調に育っています。キャンパスで育ったアカマツの苗が伐られた高木に替わる日は来るでしょうか。

順調に育つアカマツの苗
<順調に育つアカマツの苗>

 輝く新春の風景があり、課題の多い新春の風景がある1月のキャンパスの風景がありました。この日、作業は晴天の下実施されました。今年も心地よい汗をかきたいと思います。

今年も作業が始まりました
<今年も作業が始まりました>

 

佐藤征男(記)

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