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メジロ  (スズメ目メジロ科) 全長11.5cm 留鳥

春先から夏にかけての大学では、朝、メジロの「チュルチュルチー」という華やかな声が響きます。

「メジロ」にあてる漢字には、「目白」・「眼白」の他に「繍眼児」というのがあります。江戸時代に貝原益軒が書いた『大和本草』という書物には、目の縁を縫い取りしたようであることから「繍眼児」と名づけられたのだろう、と書かれています。メジロの名前の由来となった、目のまわりの白い縁取りは、ぐるりと環状に目を囲んでいるのではなく、実は嘴と目をつなぐ部分で環が切れていて、あたかも視力検査に用いられるC字型(ランドルト環というのだそうです)のようになっています。野外でこれを確認することはなかなか難しいのですが、古い絵巻物などを見ていると、時折メジロの目先の環が切れているところまで描かれている作品があって、観察の細かさに驚かされます。

現在では、許可なく野鳥を捕獲して飼育することは禁止されていますが、少し前までは野山の鳥をトリモチなどで捕えて飼うことが広く行われていたようです。特にメジロは身近に多くいて、体色も鳴き声も美しいためか、飼育の記録をよく目にします。植樹会の諸先輩方からもメジロを飼ったことがあるとのお話をうかがうことがありました。ごく間近で見ることができたからこそ、上記のような詳細な観察による絵画作品が生まれたのかもしれません。

2005年の記事はこちら


メジロ
メジロ
観察ポイント:兼松講堂北側
観察ポイント:学内全域
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言語社会研究科博士後期課程1年  中野晶子  
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