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突然の献血

馬場達夫(Zクラス)
お盆休みのウイークデイ、何か情報でもと区役所の自動ドアを通り抜けたら、おばさんが献血のチラシとテイッシュを手渡しました。
ふーん、ここで献血をやっているのかと思いながら、役所の中をひとあたり回遊し、帰りかけると、また別のおばさんが献血のチラシを持って近づいてきたので、もう貰いましたと断りながらも、目は献血の場所を探していました。
久しぶりに献血でもと急に思い立ち、案内されるまま、地下の献血会場に降りたちました。

役所窓口は人が疎らでしたが、この会場にはまずまずの人がいて、ベッドで横たわって献血している人、事前の問診、検査をしている人、結構いるんだなというのが正直な感想。会場でも案内されるまま、問診表の記入、終わると、スポーツドリンク事前にお飲みくださいとのこと、新卒で入社したての頃、献血で赤十字の車に乗り込んで事務的に採血された時代がふっと蘇って、ずいぶんサービスが良くなったなと思いました。
それから検査、問診。私は高脂血症なんですが、と軽口をたたくと、先方は、患者さんにとっては栄養がいっぱいだから良いでしょうと応酬、200ccの献血でも良いですかと聞くと、検査した結果400ccで問題ありません。400ccでお願いしますと言われりゃ、OKと答えざるを得ません。夕方には元に戻りますとのコト、もう十数年献血から遠ざかっているので若干の躊躇がありましたが、先方が良いと言っているのに断る理由もありません。
少し体に気合を入れてあげるかと、あとは流れに沿って、高校野球のテレビを見ながら採血を終えました。

その日は静かにしていましたが、特段の違和感もなく、まだまだ献血もOKだと知りました(赤十字の基準では18歳から69歳まで)。
先日、赤十字からお礼と共に、血液検査の結果が送られてきました。生化学検査7項目(血液中に混じる、たんぱく質、糖質、酵素などの成分を検査)と血球計数検査8項目(赤血球や白血球の数や形など血液そのもののチェック)です。健康診断の血液検査より検査項目が多いように思います。

こんなサービスを始めているのかと昔の資料を引っ張り出したら、項目は少ないもののやはり検査結果は来ていました。新鮮に映ったのは検査結果が気になる年代になったということでしょう。記載方法が変更され、時系列に記録を報告する様式となっています。
回数来て下さいということでしょうか。
現代の予防医学では血液・血管の健康チェックが非常に重要となっていますが、献血しながら健康診断もありそうです。
 
 
© 2008 S43
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