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ヒマラヤスギ

図書館や講義棟など、象徴的な建物にはヒマラヤスギの大径木がシンボリックに配置されている。
ヒマラヤスギは日本に明治時代のはじめに導入された。大木になり、高さ25m、直径1mほどになる。自生地では高さ50mに達するものもあるという。成長が速く、きれいな円錐形状の樹冠をつくり、樹形が美しいため世界中で植えられている。本学の歴史的建築物にもマッチした佇まいだ。

本キャンパスにとって、今やヒマラヤスギは植生上、景観上重要な役割を果たしている。花期は晩秋で、次の年の晩秋、バラのような見事な果実が出来上がる。ところで花期ではないのに、ヒマラヤスギについて述べるには次の理由による。
まずほかの植物を排除する化学物質(アレロパシー)を出していることだ。根元にはほかの植物が生えにくい。その証拠には、草はあまり生えず、根元に生えている木は矮小化したりしている。
これではキャンパスの植生の多様性を欠く。さらに緑は火災に強く、防火の観点から植栽される樹木が多いが、ヒマラヤスギはなんと燃えやすいという。

最近、幅をきかせすぎ、問題のあったヒマラヤスギが最小限伐採されたが、多すぎるヒマラヤスギに憂鬱な気分をもっているのは田ア教授だけではあるまい。
早急に、ヒマラヤスギの生態を学び、ヒマラヤスギの本キャンパスにあるべき姿を論議したほうがいいのではと思ったのである。

佐藤征男(記)

ヒマラヤスギ

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