11月30日(水)第22回植樹会作業レポ−ト
国立の大学通りや一橋大学のキャンパスがいちばん華やかに彩られるのはサクラの咲く3月下旬から4月上旬にかけてである。 しかし人生の大半を−大学入学以前とその後の僅かの神戸勤務時代を除けば−国立で過ごしてきた小生にとっては秋から初冬にかけてのシットリと落着いた雰囲気をもつこの時期こそが好ましい。
11月も末日ともなるとさすがに木々の紅葉は残り僅かとなるがイチョウの黄葉だけは好天のなか日の光を浴びてキラキラと輝いていた、えもいわれぬ美しさ!!
17日(木)に続いて今月2度目の作業、月内で2度は初めての試み。 参加総数は28名と少ない。 福嶋先生、教職員3名、OB(夫人)および学生各12名。 講義のない水曜日午後なので学生の比率が高い。今回の作業場所は陸上競技場の南東部で「緑地基本計画」において「草地(ススキ草原)ゾ−ン」に属するエリア。
今春、4月14日(木)に下草を刈り参加者一同で秋の七草− フジバカマとオミナエシ −の苗を植えて以来の作業。フジバカマもオミナエシもしっかりと育っていた。
今回の作業の目的は九州の九重山よりススキを移植するための受入体制を作ること。 ススキの移植は当初よりの計画に基づく。
福嶋先生、竹澤植樹会理事および大学の伊藤専門員、坪谷英樹氏が12月1日〜3日にかけて九州の九重山に飛びススキを採取されるとのこと。 来年はいよいよ「お月見」が実現できそう。
作業は小人数だけに実にまとまりが良く和気あいあいとした雰囲気のなかで楽しく行われた。 休憩を挟んで一段落したところで時刻も午後4時を回り風が冷たくなってきたので切りあげることにした。
着替えを済ませた後、職員集会所食堂で恒例の反省会。 31年卒で常連の河野正次氏の音頭で乾杯。 福嶋先生、関統造氏や学生数名が山岳部部室東の小道で奮闘の後ゲットした自然薯を磨り下ろし、岸田夫人差入れのマグロの刺身と共に全員で賞味。 コクがあって美味なことこの上なし。学生で野鳥観察の大家の中野晶子氏が久し振りに参加されたのでスピ−チをお願いした。当日ひょうたん池で16羽のカモが見られた、マガモもいた。
カルガモは留鳥だがマガモは冬鳥でシベリアより飛来する。 マガモとカルガモの外見上の差異について述べられ、さらにマガモとカルガモの交配のことにも話が及んだ。 大変興味深くきかせてもらった。 また福嶋先生より「九重山より運んできたススキは1m間隔で、30cm程の穴を掘って植えること。水はその時浸ればあとは必要ない。」と教えて頂いた。 その他、初参加の女子学生の感想。 よい半日でした。
新里 英雄 (41法)
以上
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