CRIMSONのHPをご覧いただいている皆様、いつも暖かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。
50年近くの歴史を持つこのチームの「学生の自主性・主体性の発揮に基づき、勝利を本気で追い求める団体として活動する」という基本理念に沿い、学生達の活動を方向付け、サポートしてゆくことが新コーチ陣の役割であると考えております。
こちらでは、こうしたコーチ陣の考えるチーム指導の基本方針を説明させていただきたいと思います。
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“未経験者が殆どの部活動のサポート:まず基本の重視” |
一橋大学は、小規模国立大学でありこの競技に求められる人材(アメリカンフットボールを始め他の競技においても高いレベルで取り組んできた経験を持つ学生)に恵まれた大学ではありません。
部員の多くは、大学で初めてアメリカンフットボールを経験する者であり、体力的にも一般の学生とそれほど違いのないレベルの者たちです。
こうした未経験者を中心とした部員を育成し、チームを創り上げてゆくには、やはりフィジカル面での継続的な強化と、アメリカンフットボールの基本技術の習得を丁寧に進めてゆく「基本の重視」が大切です。
CRIMSONでは、今年度から外部組織との提携によるフィジカル面での強化プログラムを導入し、継続的なトレーニングを行うとともに、OBを中心とするコーチを多数配置し、基本技術の習得に気を配った指導を行っています。
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“チームを構成する自律的な個人・信頼される個人になるためのサポート” |
アメリカンフットボールというスポーツの特性として、ポジションごとの専門性の高さ、チームとしての戦略・戦術性の重要性が言われます。
ポジションも決まり、フィジカル面、基本技術面である程度のレベルに達した選手には、チームとして最高のパフォーマンスを実現するために、個人として自律的になすべきことを考え、行動してゆくことを求め、コーチは自らのポジション経験・知識などに基づき、こうした選手たちの活動をサポートします。
コーチ陣のサポートを受け、チームとしての最高のパフォーマンスを実現するために努力する個人に対し、チームメイトの信頼が寄せられ、こうした個人から成るチームが真の強いチームとなります。
このようなレベルに達したチームであれば、自らのチームの長所・短所を自覚し、自分たちで勝つためのゲーム運びもできるようになり、最良の結果に繋がるものと信じています。
また、こうしたプロセスを経験することにより、CRIMSONで過ごした学生は「組織の中における個人の果たすべき役割とその成果」について貴重な体験を学び、人間的に大きな成長機会を得ることになると考えます。
新コーチ陣がチーム指導するようになってからまだ日も浅く、以上の基本方針に基づく指導の結果が得られるまでにはもう暫く時間が必要と思いますが、新コーチ陣一丸となってCRIMSONの強化・育成に努める所存ですので、今後とも皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
監督 清水 秀久
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