経済学講義第1日 5組 山崎 坦
戦前私どもの受けた経済学の最初の講義は次のようなものではなかったでしょうか。
勿論「経国済世」というような言葉も出てきましたが、
やはり経済学の始祖はイギリスのアダムスミスで、彼の書いた「国富論」が最初の経済学であるということだったようです。
インターネットで検索してみました。
なんと、Complete text, including tables and is fully searchable.と、
「国富論」の原書が全文読めるのです。(1773年出版)
An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations
http://www.econlib.org/LIBRARY/Smith/smWN.html
Clickして見て下さい。「諸国民の富の性質と原因の研究」を「国富論」とうまく訳していると思います。
如水会報 2005・11 No.907 橋畔随想 |
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カコーディ博物館の 邦訳『国富論』その後 S16学後 3組 水田洋 (日本学士院会員) |
如水会ゝ報 平成十九年(2007)3月 第922号 p5 [橋畔随想] |
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ポンド紙幣に アダム・スミス像が初登場・・・・・・俵 伸一(昭24学) |
イギリスはこの頃から産業革命の時代に入るのです。
フランスはルイ15世の寵妃、ポンパドール夫人の啓蒙時代で「百科全書」、モンテスキュー「法の精神」とか、ルソー「人間不平等起源論」、ヒユーム[道徳原理の研究」刊行の時代、そしてケネーの「経済表」の時代です。
なんと[経済表」Tableau Economiqueも全文原書で読めます。
http://socserv.mcmaster.ca/~econ/ugcm/3ll3/quesnay/tabeco.htm
2003年10月 5組 山崎坦 ケネーの経済表とポンパドール夫人 |
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「フランス語」回想・座談 大野晴里ー山崎坦ー張漢卿 |
MonsieurPrunier |
1766年(明和3年)43歳のアダムスミスはパリでケネー等思想界の指導者と交際しています。
フランス革命はルイ16世の1789年、アメリカの独立が1776年7月4日です。
上記諸論に先立つ1759年スミスは「道徳情操論」を刊行しています。
The Theory of Moral Sentiment
[http://www.econlib.org/Library/Smith/smMS.html]
スミスは経済論の前に倫理を論じていたのです。
最近、「品格」とかいって、「倫理なき経済論」の非難が声高に行われているようですが、何か浅薄のような気がします。
最も最近の世相を見ると首を傾げざるを得ないけれども、スミスもカントも孟子も人間性善説で、良心を重視したようです。
漢文・白文帳 ― 孟子(惻隠の心) |
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唱歌「星の界(よ)」 |
03・24 Der bestirnte Himmel uber mir und das moralische Gesetz in mir トロントだより 5組 張 漢卿 「花と星」 |
François Quesnay (June 4, 1694 - December 16, 1774)
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