■現在位置:トップページトピックス&リリース
クラス・同好会だより
←前へ 海外だよりINDEX 次へ→
W Cup独大会現地観戦記
高場恭幸(Qクラス)

友人(もちろん如水会員)2人とサッカー、ワールドカップ開催中のドイツを旅した。

  • 訪問地:ベルリン、ミュンヘン、バーデンバーデン、フランクフルトなど
  • 観戦したゲーム:ドイツ対アルゼンチン(準々決勝 於ベルリン)
  • 主目的:ゲームのほか 開催国の「人の盛り上がりの様子」、「街の様子」を楽しむ。
  • 副次目的:ビールを味わう。ドイツの森やクラインガルテン(家庭菜園)はいかに。

ベルリンのオリンピアスタディオンでのゲームはまさに圧巻、感動。当初劣勢を予想されていた開催国のチームが好ゲームを展開、逆転勝ちをしたということが主因だが、72千人の大観衆の大半がドイツ人でその盛り上がりとそれに続く夜の街頭でのはしゃぎ方、さらに10日にブランデンブルグ門広場で開催されたドイツ代表チームのファン/国民への感謝の集いの盛り上がりのさま、それらの様子はいずれもそれはそれはすばらしいものだった。
ベルリンという「いろんな歴史的背景がある街」での「節度のあるドイツ的?な」慶びの表現や余韻の浸り方は、いわゆるラテンとか南米の喜びの表現とは明らかに違っていてそこがまた面白い。
決勝戦(7月10日、ベルリン)の時はフランクフルトにいたのだが一晩中優勝国イタリアのサポーターたちが騒ぎまくり、花火も上がるわで賑やかでなかなか寝付けなかった。が一方で「祭典」の渦中にいるのだというある種の感慨が先にあり楽しい記憶になった。
それにしてもドイツにイタリア人がたくさん居る、来るものだ。そうか地続きだもんなと理解。
*かっての第三帝国が建設、威信をかけてオリンピックを開催したその主競技場で マラソンゲートに特徴があり名を知られている。(写真)

その後バーデンバーデンの街で、夏の短夜、湯上りに暮れなじむ学校?のグランドでのPV(大画面仮設スクリーン)観戦も趣があった。
地元の老若男女(大半が大小の国旗をもってきている)がコップ入りビール(一杯3ユーロとちょいと高い)を飲みながらありあわせの椅子に座ってみる。そのそばで少年少女がボールをけって砂煙を立てる。
3位決定戦でド対ポルトガルはドイツの快勝に周りのドイツ人たちの喜びよう、楽しみようをみていてたのはよいがどうもかれらの視線が気になって仕方がなかった。というのもゲームの主審(上川氏)と副審が日本人だったことからわれわれが日本人と知った回りの高校生ぐらいの連中が主審の笛が鳴るたびににやりっとしながらこちらを振り向く。

「今のジャッジは・・・」といいたい眼をしている。―上川氏ヨ、適正なジャッジを頼むよ!さもないとこいつらは・・・

―なんて考えながら観戦するのだがそこにはある種の心地よい緊張感が残りこれまた開催国地元の雰囲気が味わえた小さなエピソード。日本人審判がこのワールドカップで、海外で活躍しているのだ。
良くぞここまで伸びてきたものだとひそやかな感慨にふける夜であり旅でした。

W Cup独大会現地観戦記
(終)
© 2008 S43
如水会昭和43年会 一橋大学ホームページ 如水会ホームページ