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クラス・同好会だより
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野村誠君(Xクラス)の最近の発表記事および論文
1.「外国人労働力問題とわが国の移民政策」
(エグゼクティブ・サマリー)
外国人労働力問題とわが国の移民政策
−望まれる広い視野からの意識改革−
少子化高齢化に伴う労働力不足への懸念や外国人犯罪の報道を背景に移民政策のあり方に関する議論が高まりを見せている。移民への関心はしかしわが国のみならず国際的にも大きなホットイッシューであり、その実態にも様々な注目すべき変化が生じている。わが国における移民政策も、グローバルな枠組みと 経済合理的な基準に十分配意しながら、「秩序ある開放」の方向を目指して転換すべく、コンセンサス形成を急ぐべき時期に来ている。
全文は以下の住友生命総合研究所のホームページで公開されています。
http://homepage1.nifty.com/slri/
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2.「IT家電ブームの本質」
これは地方紙のコラムに掲載された記事です。これも非常に現在ホットなトピックスなので、全文以下紹介します。
デジカメ、DVD、 薄型TVに代表される「IT家電」ブームがわが国の景気回復を主導しそうな気配が見えている。 オリンピック年をピークに循環する「シリコンサイクル」の一環とする覚めた見方もあれば、これで今後10年間日本に好況が続くと言う超楽観論も出ている。短期的な経済効果はともかく、この「ブーム」の本質を「IT革命」という大きな時代変化の一環として抑えておくことが肝要だ。 第1に、それは90年代に米国発で始まったIT革命が第2段階に入ろうとしている兆しと見ることが出来る。パソコン+インターネットの第1段階から、家電のみならず、電話(携帯、IP電話)、放送(デジタル波)へとITの利用が普遍化し、「マルチ・メディア」が宣伝文句にとどまらぬ実体を持ち始めたのである。 第2に、それをコア・テクノロジーの面から見れば、パソコンの死命を制するCPUとOSに代わって、システムLSI、ICタグ、トロン(世界中の携帯などに使われている、国産OS)など、パソコン以外の機器に組み込まれる各種部品・ソフトの重要性が高まりつつあるということを意味する。 象徴的に言えば、WindowsとIntel、俗に言う「ウィンテル」の時代が終わり、IT革命が米国の占有物ではなくなるという現実が見え始めているのである。 永く培ったユーザー志向のきめ細かな商品開発力、ナノテクを駆使する微小部品の供給力など日本企業の技術優位が、この局面で改めて注目されるのも偶然ではない。ただ、今度は日本の天下というのも早計だろう。確かなのは、日米欧亜の企業間の熾烈な合従連衡を伴う協働と競争の時代がますます鮮明に浮かび上がってくるということだろう。
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