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東キャンパス2号館 |
東キャンパス正面にある東2号館は小平分校廃止に伴い、南側の東1号館に続いて、平成9年に建設された。情報通信などの設備が行き届いた講義棟だ。その北側には東本館、ロマネスク風の建物で、昭和4年に建てられた。東2号館は新参である。しかし外観は周辺施設と一体化している。とりわけこの時期は黄葉のイチョウに取り成され、伝統と現代が調和しているように見える。
紅葉のシーズン、キャンパスの主役はイチョウだ。本キャンパスの歴史的建造物の兼松講堂、時計台棟、講義棟などにすべてイチョウが配されている。
イチョウは日本では人気者で、国土交通省が5年ごとに行っている街路樹調査によるとイチョウは全国で約62万本。高木としてはサクラやケヤキを抑えて1位の座を占め続けている。イチョウ並木は全国各地にあるが、東京は明治神宮外苑、大阪は御堂筋が有名である。大学へのアプローチ道路ともいうべき国立の大学通りにもイチョウは昭和初期に街路樹として、ソメイヨシノと交互に植栽された。春はサクラ、秋はイチョウである。
兼松講堂東側は落葉につれ、葉がびっしりと敷きつめられる。その上で楽しそうに駆け回る子供達の姿は、一服のキャンパスの秋の風景である。
佐藤征男(記)
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