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兼松講堂前のウメ |
キャンパスを訪れるとまず目に入るのはウメである。
先月も紹介したが、兼松講堂や本館前の白梅は3月一杯咲き続ける勢いである。早春の功労者といえよう。
その屈曲した枝振りは味わい深く、丸い花びらと長い雄しべが醸す花の品格はサクラに負けない。
旧守衛所横のヤブツバキ
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ヤブツバキ |
旧守衛所の横にはヤブツバキの高木がある。
高木といっても、ヤブツバキは普通5、6メートルくらいの樹高だが、このツバキには勢いがある。
よく見ると鮮やかな深紅の花々が目に入る。
ツバキは鳥媒花で、花は鳥に目立つように赤い。そして鳥が花にとまっても平気なように、花びらと雄しべがしっかりと合着している。だから落花するときは雌しべを残してバサッと落ちる。
ひょうたん池のツバキ(園芸品種)
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ひょうたん池のツバキ(園芸品種) |
ひょうたん池には様々なツバキが咲いている。
ツバキは園芸品種が多くある。花色は赤からピンクへ、そして白へと変化に富む。
また花びらは一重から八重となる。
八重の花びらは雄しべが変異したもので、雄しべを端につけ合体したような花びらも観察できる。
ツバキは原種のヤブツバキ以外に様々な品種があり、この時期キャンパスで鑑賞できる。
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ひょうたん池のアセビ |
アセビはスズラン状の白またはピンク色の花を房状につける。
遠くから見るとわからないが、近寄って一つ一つの花をよく見ると神秘的な美しさがある。
花は2月下旬から長く咲くのだが、ヒョウタン池で早々と咲いている姿を見るとうれしくなる。
まさか美しいといって、食べる人はいないと思うが、アセビは馬酔木と書き、有毒植物である。
彩りに乏しいといわれる早春のキャンパス。それでもあえてこの時季に花を咲かすという樹木の営みに触れることは喜びである。
「早春のキャンパス花巡り」、あなたもどうぞ!
佐藤征男(記) |
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