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初冬の彩り

前号で紹介したイチョウの黄葉も次第に葉を落としていきますが、12月中は見られます。落葉した大量の葉は落ちてもなお、落ち着いた黄色を残します。秋から冬へ、イチョウはキャンパスを彩る主役の樹木のひとつです。

キャンパスの所々を敷つめる落ち葉は初冬にあっても色彩が残り、黄葉に紅葉がアクセントをつけ、心が癒される感じになります。錦秋のやはり主役であったモミジのなかまは、初冬にあっても私たちの目を楽しませてくれます。モミジの呼び名は様々です。初もみじ、薄もみじ、夕もみじ、庭もみじ、谷もみじ、奥もみじ、峰もみじなど、紅葉をあらわす言葉が多いですね。この時期、まだ紅葉を楽しませてくれるモミジは「冬紅葉」と呼びます。

イチョウの落ち葉にオオモミジの落ち葉 冬紅葉

「丸便」横のイロハモミジは紅葉が遅く、12月が見ごろです。秋になり、寒さが急に増すと、イロハモミジは紅葉から落葉へのスイッチが入ります。ここのイロハモミジは晩秋になってようやくスイッチが入るらしく、年を越しても、紅葉を落とさない「冬紅葉」です。トピックスで紹介した渡り廊下の改修された屋根を紅く彩る様に、なんともいえぬ風情を感じました。

丸便横のイロハモミジ 改修された屋根を彩る

童謡で歌われているように、サザンカは落ち葉焚きの頃、11月から12月に咲きます。サザンカとツバキとの交配によって作出された、冬に咲くカンツバキ系の品種などがあります。関東では花が赤い品種をよく見かけます。大正六年会によって植栽された「サザンカ」は年が明けても咲いていますから、おそらく「カンツバキ」でしょう。年が明けると、サザンカはカンツバキとバトンタッチ、最後はツバキが枯れ草色のキャンパスを彩ります。

咲き始めたカンツバキ カンツバキはサザンカの品種

佐藤征男(記)

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