S42年会一橋植樹会作業参加の記 一橋植樹会作業参加の記(11月17日)
日時:平成18年11月17日 13:30〜16:00
集合:国立西キャンパス職員集会所 参加者:佐藤(H)、冨室(I)、川村(K)、高原(L)、西村(L)、計42年会:5名
どんよりとして、肌寒い天気であった。職員集会所にはすでに暖房が入っていた。思わず暖房に手をかざしたくなるほどであった。9月の植樹会は「暑い!暑い!」と言って大汗を流していたが、2ヶ月たった今月は、首に巻くタオルを襟巻き代わりに、また作業用の軍手を手袋代わりにして丁度良いほどの日であった。今年の冬は駆け足でやって来るようだ。秋は何処に行ってしまったのだろうか。
そんな訳で作業場所説明ミーティングは室内で行なわれた。第一班は陸上競技場南、福島先生ご指導の下、いつもの作業とは違って「自然薯堀り」を行なうことなり、現役の学生全員とOBからの希望者、計30数名、42年会からは佐藤くん、川村くんが参加した。第二班、第三班は東キャンパスの東本館(旧経済研究所)の北側と南側とにそれぞれ分かれた。誕生月にて班分けされたので私は第二班、冨室くんと西村くんは第三班となった。佐藤くんのストレッチ準備体操をしたあと、各位それぞれの作業場所に向かった。
東キャンパスの入り口を過ぎて私と冨室、西村両君とは左右に分かれた。左に進んだ私は行きがけの駄賃とばかりに東本館の正面玄関付近のツツジやマメツゲに絡みついた、つる草取りを始めた。どの植栽にもつる草が繁茂しておりあっと言う間につる草の山が出来上がった。そうこうして第二班の作業現場に行ってみると、31年卒の先輩がビニール袋を手に弁当ごみなどを拾い集めておられ、手にした袋はすでに2袋目であるとごみの多さを嘆いておられた。草刈、ガラス拭き、ごみ集めと毎回違うボランティア作業が加わって環境保全・維持の難しさ、大切さが何となく理解出来た。
私は植え込みの裏に廻り、どくだみ、笹、つる草取りを始めた。東本館の北側と言う事もあって、日当たりが悪いせいか、どくだみや笹は7、80センチに伸びており、ツツジなどの植栽の上に顔を出していた。つる草はさらに伸びており、ツツジを踏み台にして、高木のてっぺんまで達しているものもあり、お陰で踏み台にされたツツジはほとんど枯れた状態となっており、来春新しい芽を息吹かせることが出来るのか心配となった。それにしてもつる草の生命力、傍若無人振りには感心させられた。来春、また訪れてこのツツジの生命力を見届けたい。そばに山茶花の木があり、これもつる草に巻き付かれていたが、丁寧に除去してあげると、可憐なピンクと白のツートンカラー山茶花の花が三つ四つ咲始めていた。あと2週間もすれば満開となるだろう。植物界の熾烈な生存競争を垣間見た感じがした。作業が終了して、作業用具を満載したリヤカーを押しながら、暮れなずむ国立東キャンパスをあとにして、集合場所のある西キャンパス職員集会所に戻った。
着替えを済ませしばらくしていたら、まだ陸上競技場南に出掛けた第一班が帰って来ていないことに気付いた。思い切って出掛けた。まだ作業をしており、収穫のほどを見せてもらうと、1メートル位の長いものが掘り起こされていた。掘った女性会員が満面の笑みを浮かべて私に誇らしげに見せてくれた。また川村くんも直径7センチくらいの一番太いものを掘ったが途中で切れてしまっていた。忍耐と集中力が足りなかったと反省していた。長いもの、太いもの、短く曲がりくねったもの多種多様ではあるが箱一杯の大収穫であった。国立のキャンパスに天然の無農薬の自然薯が収穫できるとは驚きであった。
反省会が始まる前、福島先生より自然薯の生態についての講和があり、自然薯はつるにより葉を伸ばして日光を吸収していること、また寒さから守るため冬場近くになると葉を枯らして身を守っていること、原産地は南方で日本には北限があり、北海道では収穫できないなどご説明いただいた。
福島先生のご指導の下で自然薯の調理が始まったため、調理に参加していない人たちだけでビールで乾杯し、本日の疲れを癒した。そうこうしている内に自然薯の調理が完成し、「マグロ山かけ」が配られた。箸でつまめるほど粘りが強く、醤油をつけなくても濃厚な味の山かけを賞味することができた。本当に素晴らしい味であった。佐藤くんによると昨年の同じ時期に初めて参加した川村くんが国立の山かけにはまってしまい、それ以来ボランティア活動に参加しているとの裏話を披露してくれた。美味しい「マグロ山かけ」を調理していただいた福島先生、また素晴らしいマグロをご用意いただいた事務局に感謝の意を表したい。ご馳走さまでした。また来年よろしくお願いします。
次回は11月29日(水)、12月14日(木)13:30集合にて開催されます。興味のある方は是非ご参加ください。勿論会費だけの参加も大歓迎です。一橋植樹会への絶大なるご支援願いいたします。
以上
事務局:高原(記)
一橋植樹会作業参加の記(11月29日)
日時:平成18年11月29日(水) 13:30〜16:20 集合:国立西キャンパス職員集会所
参加者:羽山(I)、高原(L) 計42年会:2名
2日ほど降り続いた雨も上がって、カラっとした快晴に恵まれた。予想最高気温も18度と予報されていた。国立西キャンパス正門を入ると深紅のモミジが出迎えてくれた。正門を左に折れて、職員集会所に向かう。集会所の前にも大きなモミジが真っ赤に色づいていた。大学の構内にこれほどモミジがあるとは気にもしていなかったが、この時しかないとばかりにモミジは存在感を示していた。またモミジと並んで、大きなイチョウが全身に金のうろこを纏ったかのように鮮やかな黄色で燃え立っていた。赤と黄の調和が素晴らしい。そこで一句。「彩りを足して深めて里の秋」正靖
いつもより会員の出足が鈍い。本日の参加者は少ないのかなと思っていたところに、羽山くん(Iクラス)がやってきた。初参加だ。彼は手馴れた感じで、シャツ、ズボン、ジャンパー、靴、帽子など全てを着替えて、いざ臨戦態勢。だが集合時間が過ぎても10人くらいしか集まっていない。きっと気勢をそがれたに違いない。やがて植樹会幹部の方から説明があり、本日の作業予定場所は東キャンパス南側の道路に面した塀沿いのつる草取りであったが、道路に出ての作業が予測され、自動車の往来が激しく、安全確保に問題があるとのことで急遽変更となり、職員集会所の周囲の緑化整備と前回大好評であった「自然薯」掘りを行うこととなった。羽山くんと私は集会所周囲を作業場所とした。
私は桜の木の徒長枝を払ったり、シュロを切り取ったり、ツゲを整枝したりしていたが、ふと気が付いてみると羽山くんが見当たらない。暫くしてひょっこり顔を出したので、何処にいたのと聞くと、一人で裏側のゴミ拾いと徒長枝の刈り込みをしていた由。初参加としてはなかなかの強者である。後の反省会で「木々の刈り込み、草取りは嫌いな方ではなく、むしろ得意とするところです。」と初参加の挨拶していた。先輩達から「なかなか手馴れており、上手だ。」とお褒めの言葉も飛んでいた。
休憩の後、集会所周辺を見回すとどこかサッパリしていない。シイの木などは根元から別の枝を張り出しており、あたりを暗くしている。そこで42年会の二人は鋸を持ち出して、不要と思われる枝を伐採した。アオキも根元から伐採した。シュロも伐採した。お陰ですっきり、明るくなった。しかしながら二次会の席にて「伐採はリーダーの指示に従うこと。勝手に切っては駄目」とお叱りの言葉を受けてしまった。夕闇が立ち込めてきたので本日の作業は終了した。そこで一句。「気が付けばとっぷり暮るる冬支度」正靖
反省会が始まった。本日のもう一つの作業である「自然薯」掘りは前回の大豊作に比して不作ではあったが、それでも20人前の「マグロ山かけ」が配られた。やはり美味かった。今回の自然薯掘りは10センチも掘ると石にぶつかり、芋ほりではなく石掘りだったとの発言もあった。20名弱の参加者ではあったが、こじんまりとして楽しい反省会であった。
次回は12月14日(木)13:30集合にて開催されます。興味のある方は是非ご参加ください。
以上
事務局:高原(記) |