玉川学園キャンパス巡り（平成19年9月5日（水）午後1時30分～4時）
新里英雄
昨年本学副学長に就任された坂内徳明教授から「近隣大学キャンパス巡り」のご提案があり、植樹会内部でもそうした声があり、金田正男本学事務局長、大泉潤植樹会理事のご尽力によりこの度、同学園を視察する機会が与えられました。
当日は台風9号が伊豆諸島に向けて北上を続け、時たま豪雨が襲い雷鳴が轟く悪天候ででしたが、玉川学園駅（小田急電鉄）で、キャンパス内の案内を快諾された玉川学園・玉川大学知的財産本部の近藤誠事務部長のお出迎えをうけることができました。近藤部長は玉川学園87年の歴史のうち学生・職員時代をとおして45年間学園に関与されておられ、まさに学園の生き字引という言葉がピッタリの方です。
参観者は総勢17名で、坂内副学長ご夫妻、金田事務局長、緑川課長をはじめ施設課より3名、植樹会より加納会長、田中顧問ご夫妻、国持副会長、沼尻学生理事その他の方々が参集されました。
※画像をクリックすると拡大されます
 |
| 玉川学園入口 |
豪雨の中キャンパスのほぼ中央にある大学9号館の一室まで移動し、そこで近藤部長より説明をうけました。玉川学園は昭和4年に小原国芳氏により設立され、幼稚部より大学まで一貫教育がなされています。幼稚部の上に低学年、中学年、高学年が置かれ就学年数は夫々4年間－6・3・3制ではなく4・4・4制ともいえる独自の制度を有するとのことです。 全学生の数は1万名を超えるとお聞きしました。
大学には社会科学、自然科学系の7学部があり芸術学部も設置されています。敷地は町田市、横浜市、川崎市にまたがり総面積は約60万㎡、高低差は60ｍあります。質疑応答の後、9号館の屋上に登りキャンパス内にある各施設の位置関係を確認しました。いよいよキャンパス巡りの開始です。西に位置する聖山（小高い場所にある日本庭園の雰囲気のある場所でベンチや池がある）、礼拝堂、小原記念館（学園設立者の元住居）、咸宜園（茅葺の職員・学生による手作りの教室。キャンパス内の樹木などを利用して建設）、中央付近のけやき食堂（学食）、東側の牧場（牛舎、ヤギ舎）、北寄りの経塚山などなどを時間の許す限り見て回りました。
※画像をクリックすると拡大されます
 |
| 緑に囲まれた幼稚部校舎 |
国立のキャンパスとは大分趣が異なります。参観しての感想は次の通りです。
- キャンパスに紙屑や空缶といったゴミが見当たらず清潔な感じがします。日課として朝、大学の職員（時には教員も）が通路のゴミ掃除を行なっているそうです。
- キャンパスの中に自転車は見当たりません。放置自転車もありません。
- グラウンドやテニスコ－ト、池や立入禁止地区（周りを囲った谷などの部分）を除いては、参観した限りでは広い公園のような空間は見当たらず、通路か林になっています。 林の部分は業者にまかせ毎日整備しています。樹木がかなりの高密度で茂っています。 この整備にはかなりのお金をかけているようです。
- 建物の清掃にはかんしてはトイレ等部分的には業者を入れていますが、ほとんどは学生が掃除するそうです。
- 植樹には熱心で卒業記念植樹も恒常的に行なわれています。植樹をするために大学の許可を得る必要はありません。空いている場所を利用して任意に行います。植樹に関連するプレ－トを設置することは認められません。これは設立者の小原氏が嫌ったことに由来します。
- 今のところ、キャンパスの管理にかんして母校の「緑地基本計画」に類するものは制定されていないとのことです。玉川大学には農学部がありますが、当学部がキャンパス整備に関与しているという説明はありませんでした。
- キャンパス内に高低差があり景観的に変化に富んだ様相を呈しています。フラットな母校とは対照的です。
- 定期的なボランティア的作業はないようですが、学生を含めた大学関係者が日常的にキャンパス美化にかかわっているそうです。
※画像をクリックすると拡大されます
 |
| 近藤誠事務部長から説明を受ける |
以上、初めての他大学キャンパス視察ですが、得るところ大であったと思います。今後のボランティア作業に生かしていく所存です。
豪雨の中もいとわずに長時間の間、精力的に、懇切丁寧に、時にはユ－モをまじえて説明されながらキャンパス内を広範囲にわたりご案内頂きました近藤部長には心より感謝の言葉を述べさせて頂きたいとおもいます。
玉川学園キャンパスめぐり参観者氏名
参観者数計 17名
（大学）6名
坂内徳明・知子副学長ご夫妻、金田正男事務局長、緑川健施設課長、伊藤正秀施設課長代理、坪谷秀樹施設課員
（植樹会）11名－順不同、敬称略
加納誠三、田中政彦・由美子ご夫妻、国持重明、土田将夫、河野正次、大泉潤、志田哲朗
鈴木徹郎、沼尻晃輔、新里英雄
以上
|