オフィス街を歩きながら植樹会メンバーの視点から企業分析
山田 昌弘(平8)
如水平成の会から届いた一通の電子メールをきっかけに植樹会の活動に参加して一年、母校の庭や植え込みや雑木林を手入れする内に、大学以外のいろいろな庭の手入れが気になるようになりました。近頃は、近所を歩いていても、「この家の庭は良く手が入っているなあ。」とか「この家は、手入れがいまいちだなあ。忙しいのかなあ。」などと、勝手に想像しています。
先日、大手町から如水会館まで歩いて行きました。皆さん、御存じの通り、この一帯には名立たる大企業の本社ビルが軒を並べます。そして、どのビルも玄関前に庭や植え込みが広がっています。
以前なら、庭や植え込みを気にも止めずに歩いていたことでしょうが、今では、思わず手入れの具合が気になってしまいます。まるで、ホームドラマに出てくるお姑さんです。
意識して見てみると、庭や植え込みの手入れにもいろいろ差があります。とはいえ、名の通った企業の顔とも言うべき本社の庭だけに、手入れがきっちり行きわったっているものがほとんどです。
そんな中で、あるビルの前庭の手入れができていませんでした。雑草がちらほらと見え、木には蔦が絡まっています。どんなビルだろうと見上げたら、夕方の 6 時なのにビルの電気がほとんど付いていません。
このビルに興味が湧きました。どんな会社だろうと表札を探すと、某メガバンクでした。大銀行が合併して、元の本社ビルが余っているのでしょうか。余ったビルには維持費用を掛けたくない。そういうことなんだろうと想像しました。
企業のリサーチは通常、財務諸表や新聞報道でなされますが、意外な方法として本社ビルの庭を見るというのも面白いかもしれません。効果のほどは保証いたしかねますが。
植樹会のおかげでこんな経験をすることができました。どうもありがとうございました。
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