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一橋植樹会におけるこれからの学生参画について

一橋植樹会 学生理事  商学部4年 平林孝太

私が初めて一橋植樹会に関わったのが一年生の五月で、学生理事として本格的に活動に参加しだしたのが二年生の九月のこと。 私は大学生活の大半の時間を植樹会の傍で過ごしてきたと言える。

今回はこのような機会を頂いたので、私がこの四年間で一橋植樹会の活動に参加して感じてきたことを基に、一橋植樹会におけるこれからの学生参画について拙い内容ながらも述べてみようと思う。

 

まず、一般学生にとって一橋植樹会という組織は、この四年間でそこそこ名を知られる存在になった。これはとても大きな成果であると思う。キャンパスに立つ作業告知の看板を見たことがあるという学生や、一橋新聞で広告に目をやったことがあるという学生、学内に貼られたビラを見た記憶があると言ってくれる学生が少なからず増えた。体育会の部活に所属する学生ならば、一度は作業に参加したことがあるという学生も少なくない。一橋祭やKODAIRA祭開催に合わせて行う共同作業に参加してくれた学生も沢山いる。

これは偏に、ここ数年間の学生理事の先輩方の努力と、それをサポートして下さったOBの方々のおかげであると思う。毎年少しずつ工夫を重ねながら一橋植樹会の知名度向上に努めてきたことは、ようやっと実を結んだのだと実感している。

 

だが、毎月の清掃作業への参加者が増え続けているかというと、決してそのようなことはない。体育会の部活が毎月持ちまわりで作業に参加してくれてはいるが、一般会員として自ずから作業に参加してくれる学生は、やはりほんの数名しかいない。

また同時に、一橋植樹会の運営に携わりたいという学生理事の名乗り出も、一般学生の中からは殆ど無い。学園祭や応援部、一橋新聞などの毎年学生理事を担当する団体から慣習的に名乗り出をお願いしている形である(例えそれでも、学生理事の数が増え、学生理事の皆で役割を分担するようになったことはとても大きな進歩ではあるが)。

 

一般学生が植樹会の活動に積極的に参加してくれないのは何故なのだろうか。答えは単純であり、「学生にとって魅力がないから」であると思う。

 

一橋植樹会の理念は素晴らしいものであるし、それに共感してくれる学生は少なくない。私も、最初は訳も分からず木を切り倒すことに夢中になっていたが、OBの先輩方に色々とお話を伺っていく中で徐々に植樹会の理念に共感していった。目に見えて美しさを取り戻していくキャンパスの様を見る度に誇らしくなった。だが、やはり多くの一般学生にとって「毎月の清掃作業だけ」では魅力ある活動には見えないのだ。

そのことは、植樹会の運営に当たり一般学生に植樹会の活動を広めていく学生理事にも同じく言えることである。毎月の清掃作業の準備とお手伝いが活動内容のメインであるようなサークルに入りたいと思う学生はいないと考えるのが普通であろう。

 

一橋大学には、崇高な理念を持ち活動している団体や、様々な形で地域貢献を行う団体が数多く存在している。彼らが精力的に活動することが可能な理由は、団体の理念に共感し、その理念を実現するための日々の活動に従事することに充実感を得ることができるからなのだと私は考えている。そのような意欲ある学生にとっては、日々果たすべきことがあり、その日々の活動が結果につながり、それにより自分が喜びを得ることができる、そんな環境こそ身を置きたい団体なのだと思う。

 

さて、では一橋植樹会は学生の参画についてどう考えていくべきか。環境意識を高めて更なる行動に繋げていこうとする案もあれば、地域貢献をすべく住民を巻き込んでいこうという声もあり、またOBの先輩方と交流できる機会を売り文句にしていこうという意見もある。

そのどれもが検討されるべきものであるが、やはり先ずは「学生が植樹会で何をしたいのか」ということを、一から話し合ってみる必要があるのかと思う。現在の一橋植樹会が持つリソースを最大限有効活用することは前提とした上で、「果たして学生は一橋植樹会にどのような理念を見出し、どのような活動をし、どのような喜びを得たいのか」ということについて、学生とOBが膝を交えて意見を出し合うべきなのだと思う。その中で、学生は自分たちのやりたいことを明確に自覚する必要があるし、OBも自分たちの活動については勿論のこと、学生にこうあって欲しいという意見を持つ必要も生まれることになる。そうすれば、他の団体にはないOBと学生が交わる一橋植樹会だからこそのアイデアが見えてくるのではないかと、私は信じている。

 

最後になってしまいましたが、私が卒業するにあたり、四年間お世話になった一橋植樹会のOBの先輩方に深く感謝申し上げます。また、熱心にご指導下さった学生理事の先輩方、頼りない先輩であったにも拘らず支えてくれた後輩にも感謝申し上げます。

冒頭にも述べましたとおり、私の学生生活は植樹会と共にありました。とても楽しく、充実した四年間でした。本当にありがとうございました。
OB・学生と一体となっての
月例作業
ススキ野ゾーンでの
月見の宴の会場
月見の宴の乾杯!
自然薯掘りにいそしむ 自然薯パーティーの裏方さん 自然薯パーティーで楽しむ一同
以上

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