作業班 中居 紘一(昭38経) 記
7月度の定例作業日は、西日本ではいまだ豪雨の被害がニュースになっている中で、さすが梅雨明け宣言はないけれど、気温、雲の様子を見る限り、もう完全に夏到来を感じさせる天候でありました。
最高気温も明らかに30度を越し、湿度も高く、熱中症が心配されるような状況のもと、OB、教職員、学生総勢72名が参集し、下記の作業に取り掛かりました。
作業開始に当たり、湯川班長から適宜休憩をとって決して無理をしないこと、水分は十分とることなどの注意があり、全員で準備体操をした後作業を始めました。
1)第1、第2ススキのゾーンの雑草の除去
5月に植えた撫子.キキョウなどの育成のため雑草を除去する作業でしたが、現地に行ってみると、当初草花を植えた目印にポールを立てていたにもかかわらず、まだ2ヶ月もたたぬ間に、そのポールが雑草に埋もれているような状況でした。折角植えつけた草花ですが、この雑草の繁殖期に2ヶ月も放置せざるを得なかったことは反省すべき点です。植えた草花を確認しながら、雑草を引き抜いたり、鎌で刈ったりと、学生も含めた作業員の手作業は大変なものでした。
2)西キャンパス主庭園の蔓草の除去
去年の12月に福嶋先生に指摘されて東キャンパスのツツジがつる草に覆われ完全に枯死した姿を見て、そうなる前につるを除去する大切さを実感しているだけに、個人的にも興味があり、自分でもやってみましたが、今更ながら、その大変さを実感しました。
本来、雑草やつる草は、社会的悪と同様、根っこから絶たないとすぐあとからのさばってくるものですから、根元から取らなくてはいけないと思っていても、相手は、そうはされまいとツツジの根元にへばりついてなかなか簡単には除去されません。まさに寄生虫のようにしたたかに頑張っています。
処理すべき株も数多く、また個々の株が大きくなり、月に1度の作業ではつる草の完全除去は到底無理なことのように思えます。それでも、みんなの努力もあって、正門の脇から図書館前までで除去したつる草、雑草はかなりの量になり、これで、何本ものツツジの今年の生命は保障されたであろうと思いました。
3)カタクリ球根の植え付け
今回初参加の樋浦氏(昭45、経)が実家から取り寄せた球根20数個を持参され、ヒョウタン池の南側に4箇所に分けて植え付けました。植え穴は30センチほどの深さに堀り、ササの根を除去した上で、15センチほどの深さに植えてあります。来年3月ごろには、紅色の可憐な、乙女の裸像のような花が咲くとのことなので期待したいと思います。
福嶋先生によると、カタクリは早春に花が咲くまでは太陽の光が必要だが、咲いたらあまり強い光は嫌うとのこと、したがって広葉樹の元がのぞましく、今回の場所もその理由から選ばれたとのことでした。
以上、この時期は雑草やつる草が一番繁殖し、また粘り強く、除去するにも難儀で、むしろ人間様が参りそうになる季節で、まさに熱中症を心配しながらの作業でしたが、幸いに、汗でびっしょりになりながらも、事故も無く当初の内容をこなすことができました。参加者のご尽力に感謝いたします。
反省会では初参加者の挨拶の後、暑かったことでまずのどを潤しました。OBのご夫人、学生のお手伝いもあって料理の内容も毎回改善されているように思われます。
前回の報告にもありましたが、今回もホッケー部から10名以上の団体参加があるなど、学生が以前より積極的に参加し、作業のみならず発言も活発になった事はOBとしても嬉しいことであります。
最後に福嶋先生から学生に次のような宿題が出されました。
イ)秋の七草の種類は?
ロ)秋の七草の命名者は?
そのヒントは昨年後半のこの作業報告を読み返してもらえればわかります。
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