作業班 五島康晴(昭44経) 記
梅雨空の下、国立チャンパスはいたるところで夏草が繁茂し自然の生命力を強く感じさせ、キャンパスの美観上も植樹会による美化作業が求められる状況にありました。
そこで当日は、磯野研究館周りと西プラザ北側の最も人々の目が集中しやすい所を中心に
雑草を除去し、併せて陸上競技場と野球場の南側のすすきのゾーンの秋の七草が雑草に負けそうになっている状況を改善する予定でした。
それにもかかわらず、九州南方から上陸を伺う台風の影響もあり、生憎の雨模様で予定していた作業は中止を余儀なくされました。2月に引き続き今年度2回目の作業中止ということになり、これまでの「植樹会に作業中止は無い」というジンクスも怪しくなってきた次第です。
このような天候にも拘らずOB・教職員・学生、総勢80名以上がいつもの職員集会所に集まってくれました。雨の中を集まって頂いた皆さんの為にも有意義な時にしようということで、福嶋先生にお願いして以下の二題でお話をして頂きました。
「ブルガリアの自然と人々の生活」
「屋久島の自然を探る」
福嶋先生が自ら撮られた多くのスライドを活用した名調子のお話は非常に興味深いもので、休憩時間を入れての二時間が非常に短く感じられました。
ブルガリアのお話は、ブルガリアからの外来研究員との交流で先生の数回に亘るブルガリア訪問の際撮影されたスライドをもとに、先生の植生に関する専門的なお話から歴史や食事、お酒などの人々の生活まで多岐にわたる非常に興味深いものでした。
 |
ブルガリアのブナ林は太い木と細い木が併植されています。
|
屋久島の自然の話はかの有名な縄文杉などの自然がどのような背景で実現したのか専門的な観点からのわかり易いお話で筆者の様な門外漢にも非常に勉強になるものでした。
質疑の中で先生の専門のブナに関する話題が出たため、先生が理事長として群馬県の玉原高原でブナ林の再生を目指して進めているNPO法人の活動の紹介もして頂きました。
「作業も良いけどたまにはこんな話を聞くのも良いな!」との声も聞かれる中、そのあとはいつもの通り交流会となりました。河野大先輩(昭31商)の乾杯の音頭で始まった交流会では、「作業で汗をかいてないのでビールの味ももうひとつだな」との声もありましたが、「とれたの」のうどんがふんだんに振る舞われ、樋浦さん(昭45経)差し入れの「あさつき」も皆さんを喜ばしていました。初参加の松浦さん(昭43法)からこれからは毎回参加したいとの心強い挨拶が有り、如水会事務局の高橋部長(昭49商)からも久しぶりの参加で挨拶頂きました。国立地域で生産された野菜やはちみつなどの販売を行っている「とれたの」の箕浦さん(社会学部2年)から「とれたの」の活動紹介があるなど賑やかに歓談する中、あっという間に予定の時間となり散会いたしました。
雨のなかお集まりいただいた皆さんご苦労様でした。
 |
 |
学生の奮闘の成果です。
|
箕浦さんによる「とれたの」の活動の説明 |
|