作業班:籏野 友夫 記
2月は、入試シーズンであることと寒さ故に月例作業は行わず、勉強会を開催しました。
平成15年7月にスタートした現在の植樹会月例作業は過去5年強の間に計62回を数えるに至りました。スタート後間も無く、大学が「一橋大学国立キャンパス 緑地基本計画」を策定し、以後は当植樹会もこの基本計画に沿って活動してきました。
基本計画では、キャンパスを6つの管理ゾーンに区分けしています。
- 開放を前提とした庭園ゾーン (13ゾーン)
- 花木を主体にした植栽ゾーン (14ゾーン)
- 武蔵野の面影を維持するゾーン (8ゾーン)
- 現状のまま保存するゾーン (13ゾーン)
- 新植してバッファー昨日を持たせるゾーン (2ゾーン)
- 草地(ススキ草原)ゾーン (1ゾーン) 計51ゾーン
この51ゾーン全てについて、現状を把握し、管理目標を定め、その後の推移をチェックできるようにカルテが作成されています。
今月は、懸案であった基本計画策定後5年経過後のフォローをカルテに基づき実施することにしました。植樹会のボランティア作業の貢献度の検証という意味もあります。 施設課の緑川課長、伊藤課長代理にOB30名の総勢33名は、基本計画策定に係わられた福嶋先生の説明を聞きながら、全員カルテを手に主なゾーンを回り、5年前の状況から現状が目標とした状態になっているかを、しっかりと自分の目で確認することにしました。
時々霧雨が降る寒い日でしたが、13時半から2時間、西キャンパスだけでしたがじっくりと見学でき、我々の今までの努力が大いに役立っていることを実感すると同時に、今後の植樹会活動を行う上で得ることの多い貴重な時間を過ごすことができました。
見学後、先生から講評を戴きました。小生の感想も入れ纏めてみました。
- 全体としては、狙った方向に向かっています。
- 管理目標通りになっているところも多い。例をあげると、
1)兼松講堂西側(矢野二郎像周辺)
→見事に、サクラとドウダンツツジの明るい空間になっています。
2)ひょうたん池周辺
→ミズキなどの亜高木が整理され、ツツジ類を覆うツルが取り除かれ、また池の清掃も
行われ、カモの憩う明るい庭園に変身しています。
取り掛かった時の苦闘を思い出され感慨に耽ってるOBも居られました。
3)ススキ野ゾーン(陸上競技場南東側)
→クズが除去され、下草刈りが施され、ススキ、オミナエシ、フジバカマ、ハギ、リンドウ、
キキョウが植えられて、大変趣のあるゾーンになっています。 秋が楽しみです。
- 但し、遅れている所もあります。 例えば、西キャンパス西側・南側各所(道路沿い)は、道路側の遮蔽効果を高めるため、管理目標に沿い植樹をしていますが、木が育つまでにはまだかなり時間がかかりそうです。
- 植物は生き物ですので、油断せず見守り、手を打っていく必要があります。植樹会の作業でも十分考慮していきたいと思います。
- 見学中に、ランニング練習用のクロスロード周辺で、アオキなどが無造作に伐採されているのが目につきました。誰が何のために行ったのか早急に究明し、止めさせる必要があります。このようなことが、長時間見過ごされているということ自体由々しき事です。大学側に的確な対応を要望します。
職集に戻った後は、恒例の反省会を行いましたが、お茶とお菓子だけでは、やはり盛り上がりませんね。
以上
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計画に沿って伐採 |
当初、悪戦苦闘したひょうたん池、今はすっきり |
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