作業班 中居紘一(昭38経) 記
梅雨明け後2,3日30度を越す暑い日が続きましたが、当日は前夜からの雨もありこの時期としてはまずまずの天候の下作業が行われました。
いつものように職員集会所において志田作業班長から下記の作業区域・内容の説明を行い、作業参加者が毎月、作業区域・内容が重複しないよう配慮してグループ分けをした後、作業を開始しました。
今月の作業は
(A)西キャンパスのシンボリックゾーンの雑草駆除と蔓草取り
(B)ススキノゾーンの雑草退治と整備
(C)西キャンパスの図書館南側と磯野研究室周辺の雑草駆除と蔓草取り
(D)東校舎丸池周辺および軟式テニスコート周辺の蔓草取りと整備
(E)ラクビー、ラクロス部練習所周辺の雑草駆除と整備
最後のラクビー上整備に関しては、ラグビー部OBの大泉先輩、八藤副会長を含む4人のOBの指揮の下、ラグビー部(30名)、男ラクロス部(45名)、女子ラクロス部(42名)の部員が参加、道具が不足しながらも人力で試合グラウンドだけで65mx100mもある練習場を取り囲む金網にまつわる蔓、草木を駆除しました。 その結果、昨年先輩諸氏の寄付(7500万円)で敷設された人工芝が一段と冴え渡って見えるようになりました。
ラクビー部の今回の活動を見るにつけ、ススキノゾーンの周辺整備に陸上部OB諸氏及び部員の協力をお願いしたいものと実感しました。 今後の課題です。
(A〜D)は毎回の定番作業ですが、今回個人的に特に印象に残ったのは、グレシャムの法則《悪貨が良貨を駆逐する)ではありませんが,雑草のみならず、蔓、ブタクサなどの外来種、葛などがいかに本来自生する草木の成長を阻害しているかという事実でした。
東キャンパス丸池周辺でのツツジはヘクソカズラ、ビンボーカズラ、オニドコロにより覆われ、取り除いてみるとすでに枯死して手に負えない状況でした。
福島先生のご指摘もあり今後ともこの蔓駆除対策を継続していく必要がありそうです。
この時期草木の成長は著しく、もちろん雑草も伸張します。 我々もこれに対峙、負けぬよう頑張らなければならないでしょう。 尤も、雑草もなにくそと駆除に歯むかってくるようですから、いずれにしても執拗な位にこれを継続することが必要なのでしょう。 日本の製造業の強みは、水田、畑作業からくる整理・整頓、清潔、などの堅実且つ地味な作業からくると言われ、これがDNAとして綿々と受け継がれてきた為と言われています。 我々作業班もこれを受け継ぎたいと思います。
反省会では 作業後のビールが旨かったですが、何よりもシャワーが有難いと感じました。
席上、福島先生から秋の七草の話がありました。 万葉集には山上憶良の詠んだ短歌の中に現在の七種の花があるそうです。
秋の野に咲きたる花を指折りかきかそふれば七種の花
のことでしょうか。
ススキノゾーンにはオミナエシ、キキョウ、ナデシコがすでに花を咲かせてるそうです。
これから盛夏に向かうこの時期、未だとても秋の気配は感じられませんが、自然は着実に進んでいることに驚かされます。 古今和歌集にある藤原敏行の詠んだ有名な句を捻ってってみました。
秋きぬと目にはさやかに見えねども花のめざめに驚かれぬる
食べ物は少なくてもボリューム的に学生も満足してる様子にみえましたが、一度感想を聞いてみたいと思います。
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