作業班 鈴木徹郎(昭39社)
2月は例年ですと厳寒期ということもあって、月例作業は休止しています。しかし2月は大学の入学試験があります。受験生に整備されたすばらしい環境をPRしたいとの思いがあります。また先般、学会でギリシャのクレタ島へご出張された福嶋顧問の帰朝報告を聴こうという声がありました。それならば作業日を設定し、集まろうかということになりました。
曇り空ながら雨は降りませんでした。福嶋顧問、教職員2名、OB29名に学生6名の合計38名が参集しました。学生諸君の参加の少ないのは、年度末試験も終え、殆どの4年生は卒論も提出し、「帰郷」に「旅行」にと羽を伸ばせる時期ですから自然の成行きでしょうか。
本日の主な作業は、東西両キャンパスの表玄関の清掃と、別館(教員研究室)周辺の不要な立ち木の伐採です。約1時間をかけて、キャンパス内の主要道路と広場の清掃を行い、大変きれいになりました。植樹会室入口の脇の樹木も伐採されました。植樹会室への導入路も明るくなりました。また、入口近くの枝切り、植樹会室の屋根のごみ落とし、片付けと、全員が力を合わせました。
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西キャンパス広場 |
東キャンパス正面 |
植樹会室横の樹木伐採 |
作業終了後は福嶋顧問の「人が造ったギリシャの自然」と題する出張報告に一同興味深く聞き入りました。ギリシャ文明がスタートして3500年、その間人々は燃料として、樹木を伐採し尽くしました。冬期は湿度が高く、夏期は乾燥する地中海気候の下では、牛や馬を養うだけの草が生えません。やむを得ず、乾燥に強く、少々の栄養不足に耐える山羊や羊を放牧することになったのですが、樹木が芽生えても芽が食い荒らしてしまいます。結局、森は育たず、土壌は痩せるという、危機的自然環境になっています。工業に見るべきものもなく、ギリシャは観光収入に依存せざるを得ない難しい状況にあるというものでした。
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坐学の光景 |
反省会では、会長より「今年は開校135周年、国立移転80周年の節目の年」、大学側が記念行事を計画されているので、植樹会も参加して会の役割をPRして行きたいとの挨拶がありました。寒かった今日は「冷たいビールよりも燗酒」で、いつものように和気藹々、盛り上がりました。
以上
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