作業班 湯川敏雄(昭42社) 記
植樹会の長年のテーマであった「休日作業」が、大学側のご理解もあっていよいよ実現の運びとなり、その第一回作業が平成22年10月16日、秋晴れの土曜日の午後に行われました。当日の参加者は総勢83名。その内訳は、教職員が14名(定例作業では平均5〜6名)、卒業生50名、学生19名(一橋祭運営委員、応援部、ホッケー部、如意団ほか)で、全体の3割近くが、初めてか、もしくは卒業以来久しぶりに作業に参加する方々でした。
今回の作業場所は、ススキのゾーン(第一)と西生協前庭園。ススキのゾーンは周知の通り秋の七草を集めた草原ですが、七草のうち、キキョウ、フジバカマが絶滅危惧種に指定されており、福嶋顧問の言によれば、ここのフジバカマの群落は東京ではほかに見られないほど貴重なものであるとのことです。ここでは約20名が鎌を片手に、エリア全面を覆っていた雑草をきれいに片づけました。
一方、西生協周りの庭園は常に人の集まる場所で、11月には一橋祭を控えていることもあり、約50名近くの人数で、二手にわかれて、芝刈り、雑草とり、ササやエノキなどの除去、植え込みの整枝などの手入れを一斉に行いました。
西生協周りの庭園付近
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作業前 |
作業後 |
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作業前 |
作業後 |
作業はどちらも正味1時間半ほどの短い時間でしたが、刈り取った雑草類はゼロエミッションの考えに沿ってひょうたん池奥の林地の中などに域内処理し、それぞれ着手前とは見違えるほどにきれいになりました。
作業終了後は全員が生協前庭園に集まり、山内副学長(次期学長)から「これからも植樹会の活動に大いに期待する」とのご挨拶をいただいたあと、福嶋顧問の引率によりひょうたん池をスタート地点とするキャンパスツアーを実施しました。30分強のツアーでしたが、緑地基本計画のゾーニング図を参考にした説明は、「大変分かりやすかった」と大好評でした。
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キャンパス・ツアー、ひょうたん池で |
今回特筆すべきは、学食を借り切って行った懇親会です。午後4時過ぎ、大学側を代表して吉野事務局長の乾杯の音頭でスタート。
最初に吉田さん(昭41法)を皮切りに、今回初参加、久しぶり参加の人たちの挨拶が続く中では、「楽しかった。次回の休日作業にも是非参加したい」との発言が相次ぎました。
全員がいくつかのテーブルに分かれて座る形式でしたが、司会者の進め方の巧みさもあり、間に施設課による植樹会の活動のスライドショーを挟んで、各テーブル代表の挨拶などでユニークな発言が続出、非常に盛り上がりました。
施設課には作業前と当日の作業後を対比した写真集を作成していただき、全員にその場で回覧してもらいました。すばやい対応に感謝します。最後に参加者中最年長の河野さん(昭31商)の挨拶のあと、応援部のエールで締めを行い、午後5時35分にお開き、あっという間の1時間半でした。
外に出ればすでに夕闇、参加者全員にとって、充実した秋の一日であったと思います。
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