作業班 五島康晴(昭44年経)
今年は厳しい寒さで梅の開花が大幅に遅れ各地の梅祭りに支障をきたしたといわれてます。それでも少しずつ春めいてきた中、一橋植樹会の3月の定例作業は薄日が差す作業日和のもと予定通り無事行われました。
参加者は、春休みにも拘わらず一橋祭、KODAIRA祭の委員を中心に39名の学生が参加してくれ、全部で80名を超えました。
いつも通り作業開始にあたり湯川作業班長から作業内容の説明がなされ、その際当日の作業にも使用される鎌について、その使用目的と種類と併せて安全作業についての注意がありました。日ごろ鎌などに縁がない学生諸君にとっては参考になったことでしょう。
本日の作業は、卒業式・入学式という大学にとっての二大イベントの舞台になる西キャンパス正門から兼松講堂前の中央公園に集中し、全員を二班に分け徹底したクリーン化に取り組みました。
正門前の通路両側の作業は、通路から林内に向かって5メートルほどの間に堆積した松葉を熊手と箒で掻いて除去するというもので掻き集めた松葉の運搬がかなりの重労働でしたが、還暦・古希を過ぎたOBの皆さんも苦にすることもなく元気に遂行されました。併せて、通路脇の玉仕立てのドウダンツツジも積もった銀杏の枯れ葉が取り除かれさっぱりした姿になりました。
西キャンパス正門前通路の両側で作業中
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作業中 |
作業中 |
作業中 |
中央庭園では、昭和18年卒業生の25周年記念に植樹した白梅の古木が見事な枝ぶりで満開の花を咲かしている周辺で、それぞれの作業に汗を流しました。作業は、芝生の雑草の除去、玉仕立てのツツジの中と周辺の雑草の除去が主な内容でした。見事に大型化した玉仕立てのツツジの中には笹を始めとして色んな植物が繁茂しており、その除去は容易ではなく必ずしも全てを除去するには至りませんでしたが、かなりさっぱりしたと思われます。図書館前の赤松の根元周辺に繁茂したクマ笹も伐採されすっきりした姿になりました。
近所の若い母親達に連れられた子供たちが遊び回っている一帯に在る中央公園の池にも落ち葉やごみ等が浮いており、熊手を使って清掃作業を行いました。
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根気の要る作業です |
除草、清掃作業とは別に、湯川作業班長に率いられた学生班により芝桜の苗の植栽も行われました。場所は西キャフェテリアの斜め前のサザンカの生垣前、何本かの木が枯れた後放置された空き地で、その内きれいな芝桜がキャフェテリアを利用する人々の眼を楽しませることになるでしょう。
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植込み後 |
作業終了後は恒例の交流会が職員集会所で中居さんの司会進行により行われました。在学中に学生理事として植樹会活動に多大の貢献をしてくれた玉田君と中西さんが今春で卒業し、4月から社会人としてのスタートを切るということで挨拶され、皆でその前途を祝しました。二人ともきっと立派な社会人としてそれぞれの職場で活躍することでしょう。先の東北大震災で大きな被害を被った陸前高田市で進められている“桜ライン311”への参加報告がOBの金田さん(昭41経)と学生理事の中西さん古川さんからなされました。中西さんからは前回の植樹会の際、皆から募った義捐金の一部を今回の参加費用にあて、残りは桜ライン実行委員会に寄付することが、古川さんからは現地で見て初めて知り得た衝撃的な被災状況が報告されました。二か月ぶりに参加された河野さん(昭31商)は二度のがん手術を乗り越えて尚かくしゃくと植樹会活動に参加する姿を披露されその元気の秘訣などを後輩に披露して下さいました。八藤副会長からは来年度一橋大学で福嶋先生を中心とする陣容で植樹会の新規寄付講義が始まる事が紹介されました。福嶋先生からも講義に臨む意欲が披露され多くの学生の受講への希望が熱っぽく語られました。先生の期待は当然学生へ向けられたものですが、OBの一部からは「OBは聴講出来ないのかなーーー」という声も出ました。 最後は「長煙遠く」を全員で合唱して散会し、一部の人は二次会に流れていきました。
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