作業班 志田哲朗(昭39経) 記
早朝より薄曇りで底冷えもする肌寒い芳しからざる天候にもかかわらず本年最後の定例作業とて総勢86名(教職員2名、OBOG48名、学生36名)が参集しました。作業開始直前の昼過ぎより粉雪交じりの氷雨模様となった為、急遽計画を変更して東1号館4階の会議室にて今年一年の締め括りを兼ねた反省学習会となりました。
司会進行役の湯川敏雄副会長兼作業班長(昭42社)より予定されていた作業箇所、内容等を簡略に説明された後、無念さを滲ませながら最終的に作業実務の中止宣言がなされたのを皮切りに八藤南洋会長(昭40経)より最新の植樹会活動の概要報告を兼ね、大学側意向との摺り合せに際しての若干の不協和音もあったこと、特に西キャンパス図書館前のシンボリックな2本のヒマラヤシーダーの剪定につき先端部の切除やマツの古木、不要木や枯樹木の伐採と新しい苗木等の植樹を絡めた数量や場所選定の問題等累々ご披露され、現下の植樹会運営の心境と抱負及び意気込みを開陳された。
引続き10年余前の新生植樹会発足の草分けで大御所であられる田中政彦元会長代行(昭35経)から植樹会が斯くも組織的、重層的また機動的に動けるグループ集団に進化して来たこと等同慶の至りなる旨のお褒めのお言葉を頂戴し、激励を受けた。
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<田中政彦元会長の話> |
最後に私ども植樹会との連携で大学側の実質的窓口であり、またキャンパス全面管理の責任者である柴田大施設課長よりお話があり、母校キャンパスの美観は全国的にも有名にて他大学よりの見学要請や意見交換の依頼もあると、また大金(約8千万円)を投じ既存の陸上競技場を全天候型への改修計画もあり、それに連動してトラック周辺の樹木等の一部伐採や剪定が企画され居るも周囲の景観を損なわないよう植生管理には慎重に配慮・留意しながら策定中にて、オレンジ色のトラックコースと周辺の緑の環境がよくマッチしたものにすべく研究するとの説明があった。一方大学キャンパス周辺の住民よりの苦言に対処すべく、落ち葉拾い等には地域の人材センターの協力も得ているが、学生諸君にも時間の許す範囲で奉仕して貰えれば有難く、大歓迎にて作業用道具やゴミ袋等必要備具等は施設課にて用意するとのことであった。近隣住民との関係でプラタナスやポプラ等の種子や綿毛がアレルギー反応を起こすとの指摘もある為、境界周辺のキャンパス内の樹木については伐採や剪定等には十全の注意を払う等樹木の管理に関する考え方も時代に合わせた対応をすべく鋭意努力して居るとのことである。尚、来年度の植樹会作業時には若干趣向も変え旧小平キャンパスの整備も考慮し、特に寄贈植樹されたレバノン杉の手入れと育成等にも取り組むこと検討要ありと思慮します。
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<柴田施設課長の説明> |
2回連続の作業中止にて今回予定していた恒例のキャンパス内でのユズやミカン狩りも断念し、またキャンパス全域に拡散して居る枯れ落葉、特に西キャンパスの磯野研究館沿いから図書館裏一帯に至る枯葉の集積には若干気掛かりのまま年を越すこととなった。
約1時間余学習会も終了して早目の交流会に移った。大学側のキャンパス内での学生諸君のアルコール飲料類厳禁とのお触れの鉄則がある為、前々回から踏襲して居る会場にての座席も、OB諸氏と学生諸君との親密なる会話に繋がることを配慮し、双方が交互に座る旁ら、先輩諸氏は学生諸君にアルコール類を勧めない、学生諸君もまた欲しがらずの主旨で取運んだ。助っ人のご夫人と学生理事諸君が準備した配膳を囲み全員乾杯に始まり和気藹々約1時間余の懇親の場となった。交流会終了に際し学生諸君が主導しテキパキと後片付け清掃整頓して来るべき年での再会を約して三々五々お開きとなった。
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<学生諸君の調理風景> |
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