第6章 交通状況に応じた走行(2)

A. 路上駐車の回避

路上駐車を回避するときは車道側に膨らむことになるが、もちろん危険が多く伴う。
安全に回避できないと思ったら、無理して行かずに一時停止して安全になるまで待つことが大切。

@後方への注意
第3章“c.テールの役割”を一部再掲すると、
必ず後方を見て後続車がいないか確認、後続車がいる場合は手信号を用いて自分たちが車道側に出ることを意思表示しつつ、車を牽制して安全ゾーンを確保する。安全ゾーンの確保が困難な場合は、無理して行こうとせず交通が途絶えてから路駐車を避ける。
こうした後方確認は、テールに限らず全員するべき。後方から自動車がつっこんできて安全が確保できないときは、そのまま車道に出ようとせずに路駐車の後ろで一時停止して待つこと。

A前方への注意
駐車車両のドアを突然開いたり、車のかげから人が出てくる危険がある。
車内の人の有無を確認し、側方通過するときは1m以上の間隔をとって、減速してから通過する(対向車線に近づきすぎるのも危険なので気をつけること)。
たった今停まった車や、タクシー、宅配便や引っ越しトラックはドアが開くことが多いので特に注意。



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B.大型車

大型車は運転席からの死角が大きく、こちらの存在に気付かず幅寄せされることもある。
大型車が近付いてきたら、以下の諸点に注意する。

@基本的な注意
 大型車は追い抜きに時間がかかるうえ幅も広いので、並走は避ける
テールの人は、大型車が近付いてきたら大声で注意を促す

A特有の現象と対策
大型車に抜かされると強い風圧が発生し、はじき飛ばされたのち車道側にぐいっと吸い寄せられる。ハンドルをしっかり握り、ふらつかないよう気をつける
大型車は左折時の内輪差が大きく巻き込まれやすいので、後方を走るときでも大型車との車間を大きくあける

B譲る
信号停止する時は、(前が広くても)大型車の脇を抜けて前に出たりせず、大型車の後ろで停車する。また、信号待ちしているときに後ろに大型車がついたときも、手信号で合図して先に行ってもらう

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C. 路線バス

@"抜かさない"
バスが停留所にとまっているときは、必ずその後ろで一時停止してバスが発進するのを待つ。なぜなら、そのように回避してもすぐにバス(=大型車)に抜きかえされるので、2度危険な思いをすることになる。時間調整のために長時間停車している場合を除き、必ずバスの後方で停車して待つようにすること。

  出発するまで待つ!

駐車を回避するときのように車道側に飛び出す人がいるが、同じタイミングでバスが発車することがあり非常に危険である。ちなみに、歩道側からバスを避けるのは乗降客の邪魔になるので、言語道断。

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