9月20日(水)一橋植樹会に初めて参加した。皆さんの参考になればと報告いたします。
バッグに長袖シャツ、着替え用下着、タオル2本、帽子、軍手そしてキンカンと虫よけスプレーを入れ、スニーカーを履いて、昼前に我が家を出発。1時ごろ西門守衛所に着くも集合場所の職員集会所が分からない。考えてみれば学生時代は西キャンパスにはほとんど行かず、ラグビー場と雀荘を経由して自宅への往復の毎日であったので迷うのも無理からぬなどと納得。学生食堂付近でしばらく待ったがそれらしき人は通らない。心配になり、もう一度案内板を見に行ってやっと職員集会所に到着したのが1時半ごろ。すでに20名くらいの人が思い思いの姿に着替えていた。42年会の佐藤君はすでに着替え済であった。ラグビー部の先輩(35年卒)もおられて初参加の心細さはなくなった。
佐藤君の紹介でいろいろな方にご挨拶させていただいた。35年卒は現在会員数約90名、37年卒が約70名、この2学年で約半数を占めるという。また41年卒は会員数30名くらいで少ないが、実際の参加は40名を超えることもあったと聞く。
定刻の2時になると世話人の方が「本日の参加者はOB、職員、学生を含め70名。3班に別れて作業します」と案内版を持って説明をされたが、初参加の私にはどこがどこなのかさっぱり分からない。まあ適当に皆さんの後をついて行こうと決めて、いざ出陣。集会所前の広場にて佐藤君の指導で入念なストレッチ準備体操をして目的地へ。
作業場所は図書館の脇を通って、ホッケー場のそばの総合情報処理センター付近。大きな木立に囲われた広場。作業リーダーの方が「つる草と笹、下草を剪定はさみ、草刈かまなどで除去してください」との合図で作業開始。「笹は親の仇」のように徹底的に刈り取ってくださいなどの声も飛ぶ。木立の中とは言え、作業開始後すぐに汗がしたたり落ちる。首に巻いたタオルで汗を拭き拭きはさみを使う。誰かが「この草は水引と言うんだよ。赤白の花が祝儀袋の水引に似ているでしょ。でも雑草だから刈り取ってください」と説明。何気なく眺めていた雑草にも由緒ある名前が付けられていると感心し、勉強になった。
開始後1時間経って休憩。会が用意してくれた冷たい飲み物で喉を潤す。至福のひと時。リーダーの「こちらはほぼ終了したので、皆さんあちらに移動してくださぁ〜い」の声で作業再開。行ってみたらスゲェ、ひでぇ、伸び放題。枯れ枝も沢山。つる草も植栽のてっぺんまで繁茂。私はつる草を除去しながら、どうだんつつじの剪定までしてしまった。みるみる内に枯れ枝や切り取った下草の山。リヤカーが何回往復したろうか。そんなこんなをしている内にあっという間の2時間が経過して本日の作業終了。黄昏時、金木犀が甘い香りで微笑んでくれていた。
職員集会所に戻り整理体操をして、汗にまみれたシャツ、下着を取り替える。「前回の8月は下までびっしょりだったが、今回は上だけだからちょっとはましかな」などと先輩が話してくれた。
反省会が始まった。反省会と言っても実はビールと軽いおつまみでのお疲れさま会。私は普段はビールをあまり口にしないのだが、この日のビールの味は格別だった。ビールが五臓六腑に染み渡りビールがこんなに美味いものかと再認識した。
初参加者は挨拶しろとのことで「42年会の事務局長をやっております。来年、卒業40周年を迎えます。41年会に続いて、大学への貢献策の一環として本年10月より来年9月まで、42年会の有志を募って多数の会員の植樹会への参加を呼びかけます」と挨拶し、先輩達より「期待しているぞ。多数の人を集めてくれ」などの励ましの声も聞かれた。41年会の方々の中には期間限定であったが、植樹会にはまってしまい今も続けている人もおられた。国立の四季を直接手に触れて感じ取る喜びがきっとあるに違いない。毎回参加することを心に決めた素晴らしい初体験の一日であった。
以上
高原正靖(L) |