開催日:平成17年7月29日(金)〜31日(日)
場 所:羽田・伊丹―新千歳―利尻島―礼文島―稚内―羽田
参加者:C:永井孝彦・泰子、D:原恒樹・明子、E:下村肇、G:河井征治、K:川村忠太郎、峰崎正樹(D:峰崎直樹の次男)、河井神一(河井の長男)・花(同孫、7歳)・太郎(同、5歳)・健太(同、3歳)、佐藤均(峰崎事務所)、石本亮三(同)、玉木裕子(同)
以上15名
本年3月の初回「屋久島」に続いて第2回旅行愛好会を7月29日(金)〜31日(日)の3日間、「利尻・礼文」にて開催。参加者は今回も、夫人、子供、孫を含む15名と前回同様幅広い顔ぶれ。ご自身大変楽しみにしておられた峰崎直樹君が公務のため急遽参加できなくなったのは我々としても誠に残念ではあったが、同君からは毎日現地へ携帯電話が入るなど気持ち的には参加者の一員と何ら変わらず、同君の熱い気持ちが十分感じられた。
<初日>
初日は羽田組、伊丹組、現地組が新千歳空港にて合流し、空路利尻島に入る。先ず利尻富士の名前でも知られ、日本名山百選にも数えられる利尻山の歓迎を受ける。この山は海抜ゼロメートルから極めて美しく滑らかな稜線がゆっくりと上っていったあと、頂上に近づくや一転極めて急峻な頂が屹立する美しいシンメトリーの山。標高1721メートル、万年雪をたたえて悠然たる風情のこの山は正に名山にふさわしいとの感。
次いで昼食は、どんぶりご飯の上にとれたての生ウニが山の様に盛り上がった利尻生ウニ丼、その名も「馬糞(ばふん)ウニ」。名前はともかくその美味たること正に北海道を代表する味にふさわしい。全員3日間とも毎日ウニを賞味したが、旅行の終わり近くになったころ、ある観光ガイドより、「馬糞ウニのカロリーはバターなら2本、卵なら24個分に相当する」と聞かされ一同衝撃を受ける。就中痛風持ちの某君の受け止め方は深刻そのもの。
仙法師御崎公園でアザラシと遊んだあと、原生林に囲まれたオタトマリ沼と姫沼を訪れ、いずれも一周周遊する。鏡のような湖面に映る利尻山が圧巻であるが、蛇等の天敵がいないためコマドリ等の野鳥にとっては楽園となっている。また湖面には無数のカモメが羽を休めていたが、これは羽についた塩分を真水によって洗い流さないと重くなって十分に飛べなくなるためとのこと。
<2日目>
ホテル近くの富士野園地にて高山植物を鑑賞したあとフェリーに乗船し、礼文島に渡る。途中無数のカモメがフェリーを追ってきたため、みんなで菓子パンなどの餌をあげたが、こわごわへっぴり腰であげるためなかなか上手くいかない者も多い。いずれも奇声を発しながら喜び騒ぐ様はそばで見ている子供たち以上に童心に帰っているとの感。それにしても一瞬空中に静止して餌を取るカモメの妙技には感心するばかり。
礼文島では、まず澄海(すかい)岬、次いでスコトン岬の素晴らしい海岸美を堪能する。昼は金田(かねだ)ノ岬にて蟹料理を賞味するが、その美味たること、「生涯食べた蟹の中で最高」との声が圧倒的であった。
ここで、仕事のため参加が1日遅れとなった峰崎正樹さん(峰崎くん次男)が駆けつけてくれた。彼は岩見沢市を拠点としてホームヘルパー養成研修事業を幅広く展開しておられる。我々がお会いするのは3〜4年振りだが、折り目正しく逞しい事業家に成長しておられるとの印象。流石に父親のDNAが受け継がれているとの感が強い。
午後は桃台猫台の海岸美を堪能したあと、元地海岸コース数キロを全員トレッキングし、多数の高山植物を鑑賞した。日本最北端の島・礼文島は、珍しい高山植物が春から夏の終わりにかけて咲く「花の島」として知られている。本州では2000メートル級、北海道でも1600メートル以上の高山でしか見られない可憐な花が海抜ゼロメートルで咲く、ここは「海の上の北方植物園」と言われている。同島には約300種の高山植物が生育しているが、同行の富倉伊佐子さんの解説によりエゾノコギリソウ、ツリガネニンジン、チシマゲンゲ、レブンウスユキソウ等をじっくり鑑賞した。
夜、ホテルでの夕食後に開かれた高山植物に関する勉強会にはほとんど全員が参加したが、佐藤さん(峰崎事務所)の該博な知識には一同感心することしきり。
<3日目>
早朝開かれたホテル主催の高山植物を巡るトレッキングにはやはりほぼ全員が参加し、前夜の勉強会に次いでさらに実地学習をした。案内して頂いたガイドさんのお話によれば、貴重な高山植物を守るため春から秋にかけて全国から多数の監視員が同島へ集まり、無償の奉仕活動を続けておられる由。
3日間にわたり原始のままの自然の素晴らしさ、美しさ、そして多数の高山植物の可憐な魅力などを堪能することができた満足感に浸りつつ全員島をあとにした。 |