NO.1 (2004.8.15-20) 第2回Cクラス旅行---スコットランド---
Cクラスでは、8月に英国スコットランド旅行を実施。今回は留学中の田中延弘君からの誘いにより企画された。彼は目下スターリング大学の修士課程で金融論を専攻中。仕事で過去6年勤務した経験がある現地通。スコットランドに関する随筆「遙かな町のやさしい人々」(新風舎)を昨年刊行した。
8月15日「パグパイプの歓迎」
エジンバラのホテルの玄関ではバグパイプの歓迎を受ける。演奏者は若い女性。
現地旅行会社の心憎い演出であった。
8月16日「古城のバグパイプショー」
午前、田中君の案内で古都を徒歩散策。雨のエジンバラ城に登り、城外ではスコッチウィスキーの観光センターで香りを楽しむ。雨も上がり、刑場跡のパブで昼食。ハリーポッターの著者が執筆を続けたという喫茶店「エレファント」やアダムスミスの墓や「ジキルとハイド」のモデルのすみか等が近くにある。夜はエジンバラ最大の観光ショーの「ミリタリータトゥー」。エジンバラ城門前の大広場でバグパイプの行進ショーを楽しむ。広いスタンドは世界中からの観光客で埋まる。
8月17日「ハイランドの軽井沢へ」
バスで長駆、ハイランドへ。途次パース市のスクーン宮殿に寄る。かってスコット
ランド王や女王の戴冠式が行われた地。ハイランド地方のブレア城へ。白亜の瀟洒な館である。この裏山一帯はマクベスで有名な「バーナムの森」。帰りはシングルモルトの醸造所へ。「ブレアアーソル」という名のウィスキーを試飲。ほろ酔いで隣町の保養地のピットロッホリーへ。ビクトリア女王の愛した高名な避暑地。軽井沢の原型としても有名。しかし本物はまったく小さな町であった。その一角にある夏目漱石が泊まったDundarch
Hotelへも足を延ばす。
8月18日「雨のセント・アンドリューズ」
雨、風の乱舞。それでも予定決行。ゴルフ組とセント・アンドリューズ近郊見学組に
わかれる。まず見学組はスコットランド最古といわれるセント・アンドリューズ大学。宗教戦争で無惨に破壊されたセントアンドリューズ教会。しかし激しい風雨のため、いにしえを偲ぶどころではなかった。ほうほうのていでバスに乗り込む。パース郊外にあるケーネスのガラスセンターで昼食、さらにドラモンド・カースルへとむかう。晴れてきたのだ。そのためか幾何学的なドラモンド・カースル庭園がどんなに美しく見えたことか。一方ゴルフ組は雨風なんのその、あこがれのオールドコースに挑戦。まずクリークにボールを失い、次は蛸壺バンカーに捕まり、そのうち本降りが本物となり、雨と寒さでついにハーフでリタイアーとなった。
8月19日「LOCH LOMOND」
まずはゴルフ組。
昨日のままでは残念と、今日は予定変更までして薄暮プレーに挑戦する者三名。一方見学組。一路スターリング市へ。ウォーレスモニュメントへ行く。50bくらいの高さのあるこの塔のてっぺんより田中君が通学しているスターリング大学を見下ろす。さらにバスで国立公園のローモンド湖へ。この湖は英国最大。湖岸に点在する古城が旅情をかきたたせてくれた。昨日とはうってかわって晴天なのだ。しかしスコットランドでは一日に四季があるというがほんとうだ。Mackintochの「Hill
House」で日本的な室内装飾に感激していたら、突然大雨になったのだ。
8月20日「そうして最後の一日」
朝バスでエジンバラに戻る。三々五々に、穏やかな日差しに浴びる中世の町を、再び散策する。夕はシスルホテルでスコティッシュショー。世界各地からの客に混じり、民謡、バグパイプ、ダンスを楽しむ。夜は田中君の親友である英人宅に招待された。田中君の地元へのとけ込み具合が良く分かる。トルコ学が専門という友人の陶器の蘊蓄等が披露され、暖かく高尚な雰囲気のうちに、最後の夜が更けていった。
参加者は、石田隆敏、尾崎孝夫妻、永井孝彦夫妻、松原公護夫妻と令嬢、宮本皓市、
吉川晋平と現地の田中君の11名。
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