如水会昭和42年会
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■現在地:ホームクラスだより>クラスだよりI(2003.11.26)

クラスだよりI

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Iクラス

NO11 懇親会を開催

11月26日如水会館一橋クラブで、懇親会を開催。13名が参加して、いつものように飲み、食べ、話す、賑やかな会合となった。
参加者 穐山、落合、菊池、北爪、高松、田島、壇上、冨室、中村、羽山、春本、平澤、吉澤。

会が最高潮に盛り上がった時に、平澤が片手をポケットにいつものポーズで話し始めた。

四大文明発祥の一つ、メソポタミアにつながる永い文明に誇りを持つイラク人へのアメリカ軍攻撃の誤算、情熱と至誠で伊藤博文、高杉晋作、木戸孝允ら明治維新を支えた偉人を育てた松下村塾、国のためか、あるいは自分のためか、などの言葉が、酔いも手伝ってきれぎれに耳に飛び込んできた。文明への誇り、至誠、志…。わが国では昨今、ついぞ聞かれなくなった言葉である。平澤は、なぜこんな話をし始めたのだろうか。と、一瞬訝った。確かに、私たちは高度経済成長を支えるために遮二無二、疾風怒濤のごとく人生を駆け抜けてきた。時折、私も、ふと、忙しさのあまり、これまでに何かを捨て去り、置き忘れてきたのではなかろうかと、自問している自分を見つけることがある。今、人生の岐路を迎えて、また、時間の余裕も生まれてきたからからなのだろうか。

時代小説が、書店店頭を覗けば一目瞭然だが、溢れかえっている。北方謙三の「三国志」など、他愛のない話ではある。「替天行道」の旗の下に集まってくる人々の話だが、単純化された志の清々しさが胸を打つのである。今年の芥川賞作品「ハリガネムシ」(吉村萬壱著)に描かれた世界とは、雲泥の開きがある。現代社会では照れるような、「志」「誇り」「至誠」など死語になりつつあることを、時代を置き換えて著そうとしているのだろう。

酒を飲み、学生時代に戻り喧々諤々、バカを言っての会ではあるが、刺激をさせられた。
平澤さん、酔っていたために、私なりの解釈に置き換えてしまったこと容赦願います。

(吉澤記)

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